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『首都決戦』あと1カ月 今後の政局占う「小池劇場」 農政ジャーナリスト 伊本克宜【検証:菅政権16】2021年6月4日

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第2国政選挙、7月4日投開票の東京都議選まであと1カ月に迫った。行方は今後の政局に直結しかねない。コロナと五輪が一蓮托生となり、有権者に影響を及ぼす。〈小池劇場〉の動向からも目が離せない。

首相官邸HPより首相官邸HPより

安倍vs二階「暗闘」の果てに

今後の政局で、最大の不確定要素はコロナの行方だ。それに加え、自民党内の権力闘争がどうなるのか。政治のキングメーカーを狙う前首相・安倍晋三と、現在の権力を実質掌握する自民幹事長・二階俊博との〈暗闘〉と言い換えてもいい。二人の対立は陰に陽に表れてくる。菅はこのところ、安倍接近が目立つ。

今国会延長せず

6月2日、自公両トップが官邸で会談し、今国会を16日で閉じ、延長しないことを確認した。東京五輪が7月下旬に迫り国際関連も含め関連日程が目白押しの中で、既定路線とは言え国会延長せずの決断は解散・総選挙の時期と密接に絡む。

これで事実上の五輪、パラリンピック後の秋の解散が濃厚となるからだ。朝日新聞は3日付朝刊1面サブで「衆院選 秋の公算大」と打った。

だが政治はそう簡単ではない。まずは来週半ば9日で調整の党首討論のやり取りだ。立憲民主党の枝野幸男代表をはじめ野党側から内閣不信任案提出の意向を示されたら、首相の菅義偉はどうするのか。元々、二階幹事長は、秋まで待たず早期に解散・総選挙をやるべきとの考えだ。

7月4日〈ダブル選挙〉も

秋の総選挙の確率が9割以上だとしても、その前にあるとしたら首都決戦とのダブル選挙以外、日程的には考えにくい。都議選ダブル強硬なら、組閣は五輪開幕の7月23日の直前となるが、ぎりぎり間に合う。

6月は各地で梅雨入り。首都圏も来週にはそうなるだろう。雨は視界不良となるが、政治の世界とも重なる。雨雲の上でどんな政治的な駆け引きが繰り広がられるのか。

いずれにしても、20日の10都道府県に緊急事態宣言期限、さらには25日の東京都議選告示日までの間に、どういった急転直下の結末が待つのか目を凝らす必要がある。政治は「一寸先は闇」。何があるか分からない。

大きなポイントは、あと1カ月後に迫った7月4日投開票の首都決戦の行方だ。コロナ禍の中ではあるが、ワクチン接種に目途が立てば場合によっては衆院選とのダブル選挙も想定される。

以下の表は五輪と今後の政治日程だが、いかに密接に絡むことが分かる。確かに五輪はスポーツの祭典だが、半面では〈政治の祭典〉でもあるのだ。

◎五輪と政治日程

◇6月
・1日 東京などの緊急事態宣言延長 ワクチン接種1000万人突破
・8日 IOC理事会 10日まで
・9日 党首討論(予定)
・16日 通常国会会期末
・20日 10都道府県の緊急事態宣言の期限
・25日 東京都議選告示
・月内 国内の五輪観客上限決定

◇7月
・4日 東京都議選の投開票 衆院ダブル選挙も?
・23日 東京五輪開幕
・月末 高齢者のワクチン接種完了目標 

◇8月
・8日 五輪閉幕
・24日 パラリンピック開幕

◇9月
・5日 パラリンピック閉幕
・月内 パラ直後に衆院解散?
・月末自民党総裁の任期満了

◇10月
・21日 衆院議員の任期満了

コロナとの戦い転換点

先行き不透明なコロナ禍だが、ワクチン接種が進む中で、大きな転換点を迎えていることは確かだ。

菅は5月末、「これからの3週間は感染防止とワクチン接種の二正面作戦だ」と語気を強めた。インド由来の変異型が拡大するワクチン接種のスピードを上げねばならない。そのワクチン接種が遅ればせながら目に見えて加速してきた。

あと五輪まで50日

6月3日で五輪開幕までちょうど50日。菅は政権の景気、五輪、コロナ〈3点セット〉のうちコロナを一定押さえ込み五輪遂行の官邸路線をまっしぐらに進む。内閣支持率が落ち込む一方で、1日にはワクチン接種が1000万人の大台を超え政権運営にやや自信を取り戻しつつある。あとは、なるべく世論の反発を抑えながら国会を閉じ、国内外の五輪ムードを高める作戦だ。

「女帝」政局再びを警戒

この1カ月を見通すと、カギを握るのは都知事の小池百合子の動向が大きい。

小池は既に68歳だが、若作りでスタイルの良さから、かつて〈魔法使いユリー〉などと呼ばれた。小泉純一郎元首相は小池を「政治勘、度胸共にすごい」と評したこともある。二階自民幹事長にも近く、次期総理候補の一人でもある石破茂元幹事長とも関係は悪くない。半面で安倍、菅とは信頼関係はそれほど強くない。

希望の党立ち上げた張本人

小池は4年前の2017年に電光石火で保守中道の「希望の党」を立ち上げ、民主党分裂と安倍政権を追い詰めた張本人だ。当時、官房長官だった菅はその時の政治混乱を目に焼き付けている。そして「小池は油断ができない」と心で繰り返しているはずだ。もっとも内部分裂で失速し〈希望〉が〈絶望〉に置き換わるのに時間はそれほどかからなかった。だが結果、民主党解体に伴う野党の弱体化を招いた。

小池の半生を迫った『女帝 小池百合子』(石井妙子著、文芸春秋)が5月、第52回大宅壮一ノンフィクション賞に選ばれた。過去をほじくり返されることを嫌う小池は不機嫌だが、〈女帝〉の名はついて回る。

都議選は国政選挙の〈先行指標〉

都議選は、直後の国政選挙の〈先行指標〉となってきた。1カ月後の都議選は、現在の第1党・都民ファーストに往事の勢いはない。かといって自民党回帰とまではなっていない。党発祥の地・公明にとっては党勢回復の試金石となる。立民、共産など野党はどこまで議席を伸ばせるのか。迫る衆院選の行方を占う都議選の行方に注目だ。

全てのカギは「女帝」政局いかんでもある。

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