日本気象協会が選ぶ・今年の天気ランキング 1位は9月の関東・東北豪雨2015年12月11日
(一財)日本気象協会は12月9日、「2015年お天気10大ニュース・ランキング」を発表した。1位は9月に関東・東北豪雨をもたらせた台風18号の大雨が選ばれた。
【1位】に選ばれた台風18号は、9月9日朝に愛知県に上陸後、日本海へ進み、9日夜に温帯低気圧に変わった。降水量は関東地方で600ミリ、東北地方で500ミリを超え、9月の月降水量平均値の2倍を超える大雨となった。この大雨で鬼怒川(茨城県)の堤防が決壊し、浸水などが発生。宮城県・茨城県・栃木県で8人が亡くなった。9日から11日に関東・東北地方で発生した豪雨は「平成27年9月関東・東北豪雨」と命名された。
【2位】は静止気象衛星ひまわり8号の運用開始が選ばれた。同機は7号の後続機として昨年10月7日に種子島宇宙センターから打ち上げられた。世界最先端の観測能力を持つ可視赤外放射計が搭載されている。「水平解像度の倍増」「観測時間の短縮」「画像種類の増加」と観測機能の大幅な強化により、雲の移動や火山灰・黄砂なども高精度で把握できるようになった。
【3位】は5月29日、鹿児島県口永良部島の新岳の爆発的噴火発生、そして箱根山などの火山活動活発化が選ばれた。新岳については同日、気象庁から「噴火警戒レベル5(避難)」の特別警報が発表され、口永良部島全域に島外への避難指示が出された。噴火に伴って発生した火砕流は海岸まで達し、噴煙は火口縁上9000m以上に達した。その他にも蔵王山(4月13日)・浅間山(6月16日)・箱根山(6月30日)・桜島(8月15日)・阿蘇山(9月14日)で大小の噴火がみられ、各地で火山活動が話題となった。
その他のランキングは以下の通り(同率9位が2件)。
【4位】東京の猛暑日8日連続 過去最長を記録
【5位】元日 都心で9年ぶりの雪 京都は大雪の初詣
【6位】台風第11号 近畿地方で記録的な雨
【7位】台風第21号 八重山地方が暴風、低気圧に変わり北海道でも暴風
【8位】西日本冷夏 降水量も多く 鹿児島6月に1300.5ミリと過去最多
【9位】北陸地方で大雪 福井県では数百台の自動車が立ち往生
【9位】桜前線が最速でゴール 北海道 春の高温が影響
ランキングは気象を中心に、同協会が扱う情報の中から、同協会に所属する気象予報士100人が選んだもの。
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