植物品種保護でメキシコと協力覚書 農水省2016年7月21日
農水省は、7月15日にメキシコとの間で、植物品種の保護に係る審査協力に関する協力覚書について、署名した。
種苗や農産物の輸出拡大には、日本で開発された植物品種の知的財産が海外で保護されることが不可欠だ。そのために、「植物の新品種の保護に関する国際条約」(UPOV:ユポフ、Union Internationale pour la Protection des Obtention Vegetales)に基づいて、UPOV加盟国が審査を行う際には、他国での審査結果を活用できることになっている。
農水省では、日本の植物品種の海外での品種登録を促進するために、メキシコとの間で、この植物品種の保護に係る審査協力に関する協力覚書への署名を行った。
今年3月以降、日本からの品種登録出願件数の多い、オーストラリア、ブラジル、ニュージーランド、スイス、ベトナム、EU、ロシア、ケニアとの間で、同主旨の覚書への署名を行っており、これで9か国との間で署名を行ったことになる。
UPOVの目的は、「新しく育成された植物品種を各国が共通の基本原則に従って保護することにより、優れた品種の開発、流通を促進し、もって農業の発展に寄与する」ことにあり、このため、UPOV条約では、新品種の保護の条件、保護内容、最低限の保護期間、内国民待遇などの基本的な原則を定めている。
UPOVには新・旧の条約が併存しており、保護対象・権利の範囲が異なっている。共通した保護の要件として、新規性、区別性、均一性、安定性、適切な名称の5条件および他の条件を追加してはならないとしている。
日本は旧条約(78年条約)に1982年に加盟。1998年に新条約(91年条約)に加盟した。今年3月現在で、78年条約締約国は19、91年条約締約国は55となっている。
農水省では、「今後も他のUPOV加盟国とも無償提供に係る覚書の締結を推進」していくことにしている。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ブロッコリーの黒すす症状 県内で初めて確認 愛知県2025年7月3日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 富山県2025年7月3日
-
【注意報】花き類、野菜類、ダイズにオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年7月3日
-
【注意報】ネギ、その他野菜・花き類にシロイチモジヨトウ 県下全域で多発のおそれ 富山県2025年7月3日
-
【注意報】りんご、なしに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 宮城県2025年7月3日
-
【注意報】ねぎにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 宮城県2025年7月3日
-
【注意報】セイヨウナシ褐色斑点病 県内全域で多発のおそれ 新潟県2025年7月3日
-
【注意報】いね 斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月3日
-
米生産に危機感 高温耐性品種など急務 日本作物学会が緊急声2025年7月3日
-
【人事異動】農水省(7月4日付)2025年7月3日
-
花産業の苦境の一因は生け花人口の減少【花づくりの現場から 宇田明】第63回2025年7月3日
-
飼料用米 多収日本一コンテストの募集開始2025年7月3日
-
米の民間在庫量 148万t 備蓄米放出で前年比プラスに 農水省2025年7月3日
-
【スマート農業の風】(16)温暖化対応判断の一助にも2025年7月3日
-
令和7年度「家畜衛生ポスターデザインコンテスト」募集開始 農水省2025年7月3日
-
農業遺産の魅力発信「高校生とつながる!つなげる!ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」開催 農水省2025年7月3日
-
トロロイモ、ヤマノイモ・ナガイモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第347回2025年7月3日
-
【JA人事】JA町田市(東京都)吉川英明組合長を再任(6月26日)2025年7月3日
-
【JA人事】JAふくおか嘉穂(福岡県)笹尾宏俊組合長を再任(6月26日)2025年7月3日
-
国産農畜産物で料理作り「全農親子料理教室」横浜で開催 JA全農2025年7月3日