高校生が農業オリンピックを提案-G20農相会合2019年5月16日
5月11、12日に新潟市で開催されたG20農相会合では、地元の高校生が本会合に招かれ各国農業大臣の前で、持続可能な農業のため貴重な水の活用法で成果を競う農業オリンピックの開催を提案した。
農業オリンピックを提案した高校生たち(農林水産省提供)
提案したのは新潟市立高志中等教育学校の5年生(高2)のグループ。19人で世界で食料・農業問題を勉強し、自分たちで考えた提案を英文にまとめ、本会合で英語で発表した。
発表では、新潟は豊かな食材をいつでも新鮮なまま口にすることができる素晴しいところで「私たちは日本のみならず世界でそんなことは当たり前だと考えていました。しかし、最近、授業でそうではないことを学ぶました」と切り出し、世界では8億の飢餓人口がある一方、食品ロスや廃棄の問題を抱える国もあり、なぜその差が生じるかについて自分たちで考えたと話した。
着目したのは水。農産物を育てるための貴重な水は、廃棄される食品によって捨てられる水でもある。貴重な水を活用する技術開発が重要で提案したのは点滴潅漑。この方法で従来の5分の1に減らすことができるという。
ただし、その導入には費用が高すぎるという問題がある。そこで高校生たちが提案したのは気候・地理条件が似通った先進国と途上国でチームを作り、途上国にあった栽培方法や機械化などを考案し、その成果を発表する農業オリンピックの開催だ。それぞれの国の研究機関などが支援団体としてチームに参加し、参加国を互いの協力度、生産性向上、飢餓人口の減少度などで評価する。
技術と資金によって途上国支援となるだけでなく「食に対する感謝」を共有できるのでは、と提案した。
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