ハスモンヨトウ発生過去10年で最多 滋賀県病害虫防除所が注意報2020年9月16日
滋賀県病害虫防除所は9月15日、大豆や野菜、花きに被害を及ぼすハスモンヨトウの発生が県内全域に拡がる恐れがあるため、注意報第4号を発した。

9月中旬以降、発生が増えるとみている。
フェロモントラップでの誘殺率は、7月第一半旬(1~5日)に急増してから平年より多い状況が続いており、9月第2半旬はさらに急増。同時期までの累積誘殺率は600頭(平年205頭)を数え、過去10年間で最も多くなっている。
8月半ば(17~19日)にかけ県内全域の大豆ほ場で行われた調査によると、発生ほ場率は48.1%で、平年の30.4%と比べやや高い傾向が表れていた。
9月に入ってから大豆の被害葉が増加傾向にあるといい、大豆に限らずサトイモなどの野菜でも幼虫による加害が確認されるようになっている。
大豆白変葉(若齢幼虫による食害)(左)・葉裏に群がるハスモンヨトウ若齢幼虫
向こう一カ月の気温は高温となることが大阪管区気象台によってすでに発表されており、ハスモンヨトウの発生には好条件となるため被害拡大を懸念してこのほど注意報を発したもの。
そこで示された防除対策は以下の3点。(1)早期発見に努め、若齢幼虫が葉裏に群生しているうちに捕殺する。(2)幼虫が中齢~老齢になると薬剤の効果が低下するため、若齢期に薬剤を散布する。(3)成虫は次々に飛来して産卵するため、薬剤散布後も発生状況に十分注意する――などとしている。
(関連記事)
ハスモンヨトウに警戒を 農水省
その他、病害虫情報はこちら
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日