県内初のタバコノミハムシを確認 広島県2020年10月14日
広島県西部農業技術指導所はタバコノミハムシの発生を県内で初めて確認し、10月5日に特殊報を発信した。

9月上旬、広島県福山市内でナスの作付け農園(3アール)において、新葉に小さな食害痕(穴)があり、その周辺で小さな虫を確認した。農園主から加害葉と虫体が東部農業技術指導所へ持ち込まれ、西部指導所植物防疫チームで成虫と食害痕を確認。神戸植物防疫所に同定依頼をしたところ、9月23日に同県未発生のタバコノミハムシ Epitrix hirtipennis(Melsheimer)と判明した。 国内では平成23年に群馬県で初めて確認され、その後、栃木県、神奈川県、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、大分県、新潟県、奈良県、滋賀県、岡山県、大阪府、京都府、和歌山県および長野県から特殊報が発表されている。
同虫は成虫の体長が1.5~2.5mm、体形は長楕円形でやや扁平。体色はやや光沢のある赤褐色で、上翅に不明瞭な暗色の横帯を持つ。触角は黄褐色で末端に向かい黒ずむ。また後腿節は肥大する。他府県の特殊報によると、同虫の被害は葉の表皮を残し、または葉を貫通して食害するため、直径1~2mm程度の多数の小さな白い点状の食害痕や丸い穴が観察された。
同種はアメリカ合衆国を原産とする外来種で、寄主植物はタバコ、ナス、トマト、バレイショ、ホオヅキ等のナス科作物。国内では、タバコの被害は未確認だがナス、トマト、バレイショ、ホオズキ等の作物で発生が報告されている。
今年9月現在、同虫に対する農薬登録はない。防除対策としては、同種が発生している作物の栽培終了時に、近隣のナス科作物へ同種が移動しないように速やかに処分するとしている。なお、慣行防除を実施している他地域のほ場では被害の発生を確認していない。
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