冬期耕うんでジャンボタニシの被害軽減へ 兵庫県2021年2月12日
兵庫県病害虫防除所は2月9日、冬期のジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の防除対策をまとめた病害虫発生予察防除情報第3号を発表。ジャンボタニシの越冬量を減らし、春以降の被害軽減に向けた防除対策を促している。
ジャンボタニシ(左)と卵塊
今季は寒さが厳しい期間があったものの、昨年10月1日~1月31日の秋冬期における姫路市(気象庁のアメダス観測地点)の平均気温は、過去10年の平均値と同等であることから、今年も多くのジャンボタニシが越冬していると推測。また、県南部の播磨地域と淡路地域を低温期の気温から予測されるジャンボタニシの越冬可能地域とし、特にこの地域の冬期耕うんによる防除の徹底を促している。
同防除所の担当者は「大阪管区気象台による近畿地方の1カ月予報では気温が高い確率が60%と予想され、ジャンボタニシの越冬が可能地域では、ほぼ平年並の冬期の気温条件と考えられる」と話し、昨年この種の発生が見られた地域における冬期の防除対策の重要性を呼びかけている。
防除対策は次のとおり。
低温期の気温から推定されるジャンボタニシの越冬可能地域メッシュ農業気象データ(平年気温データ)を用いた低温積算温度(小澤・牧野,1988)の推定(積算期間:10月1日~翌年3月31日)
○冬期の耕うん(物理的防除)
厳冬期に土壌が乾燥した頃、土壌表面を砕土するように耕うんし、殻を破砕して殺貝するとともに、土中にいる貝を掘り起こし寒気にさらすことで凍死させる。耕深は10cm程度で、トラクターの走行速度はできる限り低速にし、PTO回転速度は高速にして耕うんすると効果が高い。
○ほ場の均平化
水稲移植後の浅水管理は被害回避に有効だが、ほ場内の凹凸があると深い部分で集中的に被害を受けることがある。冬期にレーザーレベラーなどで田面の均平化を図り、ほ場内の凹凸を無くすことで効果的な浅水管理が可能になる。
なお、この種の被害を回避するためには、年間を通した防除対策に取り組む必要がある。冬期耕うんを実施したほ場でも、小さな貝は破砕できない可能性があることから、移植期の対策(網の設置による水路からの侵入防止や薬剤防除など)の準備を早めに行う。
複数のほ場で同一の農業機械を使用する場合は、トラクターなどの農業機械に付着した泥と一緒にジャンボタニシのほ場への拡散を防ぐため、作業は未発生ほ場からを始め、発生ほ場で使用した後は泥をよく落とし、他のほ場に持ち込まないようにする。
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