ネギ・タマネギべと病の防除対策の徹底を 京都府2021年3月12日
京都府病害虫防除所は、府内全域を対象にネギ・タマネギのべと病の防除情報第1号を3月9日に公表した。近畿圏では兵庫県、大阪府、和歌山県でこの病の注意報などが発令されており、今後の気象条件で二次伝染の恐れがあることから防除の徹底を促している。
ネギべと病(提供:京都府病害虫防除所)
同府農林センター環境部は7日間隔で実施しているネギべと病の発生調査では、南丹地域で発生を確認。3月3日現在、同地域の発生株率は1.5%、発生ほ場率は90.9%と非常に高い確率となっている。
大阪管区気象台が3月4日に発表した向こう1か月の気象予報では、気温は平年より高く、降水量は近畿太平洋側で平年並または多く、近畿日本海側で平年並と予想。この病を助長する気象条件となることから、今後の増加が懸念される。同府病害虫防除所の担当者は「平均気温が15℃前後で、降雨の多いときに発生が多くなる。現在発生を認めていない山城地域も含め、今後の発生に十分注意してほしい」と話した。
防除対策では、ほ場の水はけの悪い箇所からこの病が発生しやすくなるため排水に努める。被害葉は翌年の発生源となるため、できるだけほ場外に持ち出し、土中深くに埋めるか、古ビニールなどで被覆する。薬剤散布は、ベと病の発生前や発生初期から登録のある殺菌剤を定期的に散布し、二次伝染の防止に努める。また、使用薬剤は異なる系統のものを用い、同一系統の薬剤の連用を避けるよう注意を促している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































