「甲子柿」と「ルックガン ライチ」がGI取得 農水省2021年3月15日
農林水産省は3月12日、「甲子柿」と「ルックガン ライチ」を新たにGI(地理的表示)登録の取得を発表。合計で107品目となった。

「甲子柿(かっしがき)」は、岩手県釜石市甲子町を中心に、伝統製法で渋抜きされた、完熟トマトのような鮮紅色で、ゼリーのような食感が特徴の柿。渋柿を室の中に入れ、煙で燻す燻煙脱渋法で甘くした柿は甲子柿だけで、その珍しさが評価されている。小枝柿(種なし)は、明治初期に気仙地方からもたらされて以来、生産地で栽培され続けている唯一の品種。当時、囲炉裏の煙が上がっていく屋根裏に渋柿を並べたところ、渋が抜けて甘くなったことから、甲子柿の生産が始まった。
一方、ベトナムのルックガンティエウライチ生産消費協会が生産する「ルックガンライチ」は、他のベトナムの栽培地のライチと比較して、大きく、甘みが強いライチ。2008年にベトナムで地理的表示として登録され、2020年のEU・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)の発効により、EUでも地理的表示として保護されている。長く乾燥した冬の低温と生長段階と成長期間に適した降水量が適する気候条件。収穫後、ベトナムの他のライチ生産地では小さく細い枝のみ剪定されるが、ルックガンライチの生産地では新しい葉を作り、全ての枝がより多くの日光を受け光合成の強化及び有機栄養素の蓄積ができるよう、ほぼ全ての枝を剪定するため、果実が大きくなる。
地理的表示(GI)保護制度は、地域で長年育まれた特別な生産方法により、高い品質や評価を得た農林水産物と食品の名称を品質の基準とともに国に登録し、知的財産として保護するもの。
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