初夏を先取り!GI認定スイカ「大栄西瓜」29日に出荷開始 鳥取県2022年5月27日
鳥取県は5月29日、GI認定されたブランドスイカ「大栄西瓜」が初出荷を迎える。大山(だいせん)の裾野に広がる黒土や砂地を利用して作られる、甘くてジューシーな初夏の味覚で、今年は3月~5月にかけて日照時間が長かったため、例年より甘いスイカになっている。
初夏を告げる「大栄西瓜」が出荷開始
鳥取県は、一年を通して魚介や果物や米などおいしい食材に恵まれた"食のみやこ"。中でも、スイカは、生産量が全国第4位(令和2年産野菜生産出荷統計)を誇る。日照時間が長く朝と夜の気温差が大きい春に交配し実を太らせることで糖をたくさん蓄えたおいしいスイカは、6月から7月にかけて全国へ出荷される。
「大栄西瓜」は、鳥取県内でも有数のスイカの産地北栄町(旧大栄町)で栽培される大玉スイカ。地理的表示保護制度(GI認定)に登録されており、北栄町で栽培された形状、品質にばらつきの少ない安定した品質のスイカとして評価されている。
北栄町のスイカは鳥取県で最も生産量が多く、県内の人気も高いブランドスイカ。その栽培は100年以上前から行われてきた歴史ある産業だ。4~6月にかけてのスイカの生育期間には日照時間がとても長く、大山のふもとの豊かな土壌で育つ「大栄西瓜」は、鳥取県特有の自然が育む賜物といえる。
黒皮スイカ「がぶりこ」
他にも、鳥取県で栽培されるスイカは品種が豊富。琴浦町で栽培される黒皮スイカ「がぶりこ」は、6月下旬~7月上旬に出荷。黒い皮が特徴で種がほとんどないためガブリガブリと食べられる。
三拍子そろったバ大玉スイカ「とまり美人」
6月出荷の「とまり美人」(湯梨浜町)は、甘み・食味・後味がそれぞれしっかりと感じられる、三拍子そろったバランスの取れた大玉スイカ。また、7月上旬と9月上旬が出荷時期の「極実(ごくみ)」(倉吉市)は、かんぴょうなどに接ぎ木をして育てる一般的なスイカ栽培とは異なり、スイカの台木に接ぎ木をして、スイカ本来の味と食感を極めている。
「スイカ」の栄養について、その瑞々しさからほとんどが水分と思われがちだが、昔から漢方としても利用されていたように、果汁には利尿作用があるカリウムなどミネラルも豊富。暑い夏には体の熱を下げ尿と一緒に余分な塩分を排泄するため、むくみ改善に良いと言われている。糖分と水分をバランスよくとれるため熱中症対策にもおすすめ。「大栄西瓜」の購入はJA全農とっとりの「アグリマーケット」から。
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