農家の肥料代補助などへ20自治体で総額145億円を予算化 地方創生臨時交付金活用 総務省まとめ2022年7月28日
秋の肥料価格が過去最高水準となるなど資材高騰で農家が厳しい経営に直面する中、国の新型コロナウイルス地方創生臨時交付金などを活用して、農家への肥料購入代の補助などとして、全国19道府県と1政令市で合わせて約145億円が予算化されていることが総務省のまとめで分かった。
総務省が政府の「物価・賃金・生活総合対策本部」に提出した資料によると、今年6月29日現在、同省が各都道府県と政令指定都市の公表資料を基にまとめたところ、原油価格・物価高騰等対策として農林水産業者への支援として、19道府県と1政令市で合わせて約145億9000万円が予算化されていることが分かった。
このうち北海道では、資材高騰の影響を受けている燃油、飼料、肥料の営農経費に対する支援(器機等の導入費の2分の1以内、肥料1トンあたり3125円など)として、約24億4800万円を北海道議会の6月定例会で予算化した。
福岡県は、肥料の購入経費支援として肥料価格上昇分の2分の1を助成することを決め、22億3300万円を予算化したのに加え、
県産小麦の生産拡大と生産性向上を図るため、土壌診断の実施や団地化、スマート農業機械の導入支援にも3億1600万円を予算化した。
このほか静岡県でも飼料価格高騰で経営が逼迫している畜産農家への支援として、飼料購入費の一部助成(対象:基準価格を超えた飼料代等、補助率:2分の1以内)に22億円を予算化しているほか、三重県は畜産農家に向けて配合飼料と粗飼料の購入費を支援(補助率2分の1以内)するため10億9300万円を予算化している。さらに政令市では、千葉市が農業者の負担軽減のため、200万円を上限に肥料費の高騰分を助成するため7900万円を予算化した。
地方創生臨時交付金をめぐっては。政府が今年4月、従来の枠に加えて「原油価格・物価高騰対応分」として、新たに1兆円の枠を創設し、各都道府県などでこの交付金を活用して地域の実情に応じて生活困窮者への給付金支給や事業者を支援する予算が組まれている。今後、9月議会までに予算計上する自治体もあるとみられる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(171)食料・農業・農村基本計画(13)輸出国から我が国への輸送の状況2025年12月6日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(88)ジチオカーバメート(求電子剤)【防除学習帖】第327回2025年12月6日 -
農薬の正しい使い方(61)変温動物の防除法と上手な農薬の使い方【今さら聞けない営農情報】第327回2025年12月6日 -
スーパーの米価 前週から23円上昇し5kg4335円 過去最高値を更新2025年12月5日 -
支え合い「協同の道」拓く JA愛知東組合長 海野文貴氏(2) 【未来視座 JAトップインタビュー】2025年12月5日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】『タコ市理論』は経済政策使命の決定的違反行為だ 積極財政で弱者犠牲に2025年12月5日 -
食を日本の稼ぎの柱に 農水省が戦略本部を設置2025年12月5日 -
JAの販売品販売高7.7%増加 2024年度総合JA決算概況2025年12月5日 -
ポテトチップからも残留農薬 輸入米に続き検出 国会で追及2025年12月5日 -
生産者補給金 再生産と将来投資が可能な単価水準を JAグループ畜酪要請2025年12月5日 -
第3回「食料・農林水産分野におけるGX加速化研究会」開催 農水省2025年12月5日 -
新感覚&新食感スイーツ「長崎カステリーヌ」農水省「FOODSHIFTセレクション」でW入賞2025年12月5日 -
(464)「ローカル」・「ローカリティ」・「テロワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月5日 -
【スマート農業の風】(20)スマート農業を活用したJAのデジタル管理2025年12月5日 -
「もっともっとノウフク2025」応援フェア 農福連携食材を日替わりで提供 JA共済連2025年12月5日 -
若手職員が"将来のあるべき姿"を検討、経営層と意見交換 JA共済連2025年12月5日 -
IT資産の処分業務支援サービス「CIRCULIT」開始 JA三井リースアセット2025年12月5日 -
「KSAS Marketplace」に人材インフラ企業「YUIME」の特定技能人材派遣サービスのコンテンツを掲載 クボタ2025年12月5日 -
剪定界の第一人者マルコ・シモニット氏が来日「第5回JVAシンポジウム特別講演」開催2025年12月5日 -
野菜との出会いや季節の移ろいを楽しむ「食生活に寄り添うアプリ」リリース 坂ノ途中2025年12月5日


































