最も暑い夏を記録、8月も7月に続き平均気温が過去最高 気象庁2023年9月4日
気象庁は9月1日、8月の平均気温が1946年の統計開始以降、最も高く、日本の夏(6~8月)は1898年以降で最も高くなった、と公表した。
夏(6~8月)の平均気温平年差(℃)
8月は、北日本を中心に暖かい空気に覆われやすく、南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、夏の平均気温は北・東・西日本ではかなり高くなった。1946年の統計開始以降、夏としては北日本と東日本で1位、西日本で1位タイの高温となった。また、15地点の観測値による日本の平均気温偏差は+1.76度となり、1898年の統計開始以降で最も高かった2010年(+1.08度)を大きく上回り、夏として最も高くなった。
同庁によれば、7月後半の顕著な高温は、本州付近への太平洋高気圧の張り出しが記録的に強まったことが主要因。また、8月前半の日本海側を中心とした記録的な高温は、南寄りの暖かく湿った空気が日本付近に流れ込み続け、それにフェーン現象の影響も加わったことが要因、とそれぞれ考察した。
7月後半の顕著な高温をもたらした大規模な大気の流れの模式図(気象庁HPより引用)
今夏の顕著な高温には、これらの要因に加え、持続的な温暖化傾向に伴う全球的な高温傾向の影響が加わった。また、北日本の記録的な高温には、周辺海域での海水温の顕著な高温状態が影響した可能性もある、とまとめ、気温と海水温の関係についても言及した。
なお、夏の降水量は東・西日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった一方、北日本太平洋側で少なかった。日照時間は北・東日本日本海側と北・東日本太平洋側でかなり多かった一方、沖縄・奄美で少なかった。
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