食と農の情報 若年層にはSNSや動画発信が有効 内閣府の世論調査で明らかに2024年11月1日
内閣府は「食育に関する世論調査」の概要を公表した。このうち農業や産地に親近感が持てるのは全体では「食品を買ったり外食をしたりするときに産地情報が得られる」ことが56.0%ともっとも高かったが、若年層では「動画やSNSなどで農業や産地についての情報得られる」が50%を超えて高かった。農林水産省は「年齢層による有効なアプローチを踏まえて情報を届けることが大事なことが示された」としている。
調査は7月25日から9月1日に全国18歳以上の日本国籍を持つ3000人を対象に郵送で実施し、1656人から回答を得た(有効回収率55.2%)。
目的は食育に関する国民の意識を把握することだが、農林水産省は持続可能な食料システムを構築するためには、農業現場や国産への理解が必要なことから、今回の調査でどのように農業への関心を持っているかも調べた。
質問は6つですべて新設のため過去との比較はできない。
「最近1か月で食について話題にしたことがあるか」の問い(複数回答可、以下同)には、「栄養バランスや食生活について」が57.7%、「食材について」が46.4%、「料理レシピなどの調理について」が40.7%、「食品の安全性について」が35.8%となった。

農水省の担当者によると「飲食店について」(29.7%)、「惣菜や弁当について」(27.7%)などグルメ情報的な話題が多いのではないかとの想定していたが、「案外、栄養バランスや食生活に関心を持っている人が多い」として「こうした関心をつかまえて食育を実施していく必要がある」としている。
一方、「農作業や子ども食堂での活動などの食育に関するボランティア活動」を話題にしたのは7.1%、「酪農体験や収穫体験、食品工場見学など食に関する体験活動」を話題にしたのは5.3%と低く、担当者は「都会の消費者と生産現場の心理的な距離が広がっている。どう縮めていくか。生産現場に触れる機会をどう作るかが課題」と話す。
「どのような工夫があれば農林漁業体験に参加したいと思うか」との問いには「体験費用が無料または安価であること」55.2%、「食品工場や加工施設の見学・試食なども体験できること」49.1%、「近場で日帰りができること」47.1%となった。

「どのような場面で農業や産地に親近感を持つことができるか」の問いには「食品を買ったり外食をしたりするときに産地情報が得られる」56.0%、「テレビや新聞を通して農業や産地についての情報が得られる」47.5%などとなったが、「動画やSNSなどで農業や産地の情報が得られる」は18歳~29歳では50.3%、「30歳~39歳」では53.6%と上の世代よりも高かった。逆に新聞・テレビから情報を得るというのはこの世代は20%台と低い。

担当者は食育の課題は年齢層によって異なり、最近では高齢層では米の消費量が減り、油脂が増えており、若年層では野菜や果物不足が指摘されるなど違いがある。今回の調査結果から「世代ごとの課題について(若年層にはSNSで発信するなど)有効なアプローチを踏まえて情報を届けることが大事だ」と話す。
また、男女差が現れたのは「料理レシピなどの調理について」話題にしたのが女性では54.0%だったが、男性は26.1%となった。調理に関心の低い男性にも手軽に調理をしてもらう機会の工夫も課題にしたいと話す。
重要な記事
最新の記事
-
山ぶどう、バライチゴ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第377回2026年2月19日 -
金が上がると切り花の日持ちが短くなる【花づくりの現場から 宇田明】第79回2026年2月19日 -
生産者と事業者が会する輸出コラボイベント「GFP超会議」開催 農水省2026年2月19日 -
福井県産米「いちほまれ」「若狭牛」など20%OFF「年度末大決算セール」開催中 JAタウン2026年2月19日 -
【役員人事】農林中央金庫(4月1日付)2026年2月19日 -
環境DNAで特定外来生物アライグマを検出 新技術を開発 農研機構2026年2月19日 -
「my防除」直播水稲栽培向け処方の提供を開始 バイエル クロップサイエンス2026年2月19日 -
災害時に温かい食事を提供 EVカー「走るキッチン元気くん」導入 グリーンコープおおいた2026年2月19日 -
豪雪地の食文化を関西へ「西和賀フェア」兵庫・川西で開催 岩手県西和賀町2026年2月19日 -
講演会「農業系地域バイオマスの循環利用:脱炭素化への期待」開催 岡山大学2026年2月19日 -
「脱炭素セミナー」長野県小布施町と共催 三ッ輪ホールディングス2026年2月19日 -
「mybrown」発芽玄米 むすびえ通じ全国のこども食堂へ寄付 オーレック2026年2月19日 -
離島の乳牛を救うデジタル診療 八丈島「ゆーゆー牧場」で遠隔診療の実証実施2026年2月19日 -
鮮度が価値になる包材「Freshee(フレッシー)」販売開始 廣川2026年2月19日 -
生産者と消費者300人が参集「パルシステム生消協」通常総会とフォーラム開催2026年2月19日 -
新ブランド「valborder」超軽量セーフティーシューズ3種デビュー コメリ2026年2月19日 -
佐賀県から旬のブランドいちご8銘柄が集結「佐賀いちごマルシェ」開催2026年2月19日 -
サカタのタネ 復興支援プロジェクト「希望のタネをまこう!」参加団体募集2026年2月19日 -
2026年度「世界最高米」原料玄米が決定 福島県、新潟県、岐阜県から5品を認定 東洋ライス2026年2月19日 -
「青森・北海道道南産直市」JR大宮駅で24日から開催2026年2月19日


































