能登半島地震 農林水産被害 3658億円 東日本大震災に次ぐ額2025年1月16日
農林水産省は1月15日、能登半島地震による農林水産関係の被害額を初めて公表した。
各県からの報告をまとめて同日時点で被害額は3658億1000万円となった。2011年の東日本大震災の2兆2000億円に次ぐ被害額で2004年の新潟県中越地震の1330億円の3倍近い額となった。
被害は石川県のほか、富山県、福井県、新潟県、長野県、岐阜県の6県で発生した。
農作物(27.2ha)、家畜等(43件)、共同利用施設(257件)、農業用ハウス・農業用倉庫(1872件)などの農作物等の被害額は297億円。農地(4208か所)と農業用施設(9641か所)を合わせた被害額は1032億円となった。
集落排水など生活関連施設(135か所)は464億円となった。
林野関係は林地荒廃(278か所)など786億円、水産関係は漁船(366隻)、漁港施設(73漁港)など1077億円。このうち漁港被害額が1002億円と大半を占めている。
農水省は同日、昨年9月20日からの奥能登豪雨を含む大雨による農林水産関係の被害額も公表した。
石川県をはじめ、新潟、岩手、山形、福岡、佐賀など現在15県で被害が報告されている。
被害額は563億8000万円となっている。
このうち農作物等(590.4ha)、農業用ハウス・農業倉庫(103件)など農産物等の被害額は10億円、農地(1840か所)・農業用施設(1878か所)は343億円となっている。
林野関係は209億円、水産関係は1000万円となっている。
いずれも被災自治体の調査によって今後、被害額は変動する。
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