規格外野菜で農家レストラン 高崎市の柴崎農園が最高賞 食品産業もったない大賞2025年11月4日
「第13回食品産業もったない大賞」の表彰式が10月30日に東京・霞が関の農水省で行われた。
第13回食品産業もったいない大賞の受賞者のみなさん。
中央は根本幸典農林水産副大臣、食料システム機構・村上秀德会長
食品産業もったいない大賞は(公財)食品等流通合理化促進機構が主催し農水省が協賛している。
食品産業の持続可能な発展に向け「省エネルギー・CО2削減」、「廃棄物の削減・再生利用」、「教育・普及」などの観点から環境対策に取り組み、顕著な実績を挙げた食品関連事業者等を表彰してきた。
第13回の農林水産大臣賞を受賞したのは群馬県高崎市の柴崎農園。規格外の野菜を無駄にしたくないと予約制の農家レストランを経営し調理して提供している。お客さんには食べられる量を聞いたうえでテーブルに出している。規格外のトマトをトマトソースにしたり、イチゴは冷凍にしておきスムージーとして提供している。地域循環で「もったない」を生かしている。
この方式で廃棄される野菜を90%カット。「捨てないことで利益を出し、楽しく農業をしています」と話す。審査委員会は「次世代につなげる持続的なビジネスモデル」と評価した。
その他の受賞者は以下の通り。
〈農林水産大臣官房長賞〉
◯(一財)銚子円卓会議×千葉科学大危機管理部木村ゼミ:必要なものを必要な時に、必要な分だけ必要な人に届ける無駄のない持続可能な災害支援の取り組み。
◯(株)渥美フーズ:地域スーパー×循環型農業モデルによる「めぐるシリーズ」の展開。
◯鹿児島県立市来農芸高等学校:もったいない地域資源を活用した昆虫蛋白による持続可能な飼料づくり。
〈審査委員長賞〉
◯キリンビール(株)マーケティング本部マーケティング部:「氷結mottainai」シリーズの展開を中心としたフードロス削減、果実農家支援の取り組み。
◯旭松食品(株):高野豆腐の副産物である微生物塊で肥料ソイバイオソイルを生産し、農福連携による農産物栽培につなげる資源循環型の取り組み。
◯愛知県立安城農林高等学校:ミニトマト生産販売での食品ロス低減への取り組み。
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