デュポン・ダウ計画中の農業関連会社拠点を発表 デュポン・ダウ2016年2月25日
デュポン・ダウの両社は、2016年下半期に合併を完了する予定で準備を進めているが、統合に伴う農業関連会社の本社を、デラウエア州ウィルミントンに設置することを決定し、このほど発表した。
農業関連会社は、米国を拠点とする農業のグローバル・リーダーとして、世界各国の農業従事者に向けて、より大きな価値、イノベーション、選択肢を提供していくが、シナジー効果13億ドルを含む両社の戦略・財務目標に沿った拠点構築の一環となるものだ。
農業関連会社の本社は、デラウエア州ウィルミントンに設置され、CEOのオフィスならびに主要なコーポレート関連部門が置かれる。
アイオワ州ジョンストンと、インディアナ州インディアナポリスに置かれる拠点は、それぞれグローバル・ビジネス・センターとなり、ビジネスの上層部、管理部門、研究開発、グローバル・サプライ・チェーン、営業・マーケティング部門がこの中西部2拠点に集約される
この農業関連会社の設立により、デュポンとダウの種子および農作物保護に関する全ての農業関連事業を、3拠点に統合することができる。この統合はシナジー効果達成には不可欠のものだ。
この会社は、予定されている3つの独立した上場企業の1つであり、企業名の決定およびブランディングのプロセス完了後、「デュポン」を冠した社名となる予定だ。
ほかの2つの上場予定企業の1つは、「ダウ」を冠した社名予定の素材科学会社で、本社はミシガン州ミッドランドに置かれる。ダウのパフォーマンス・プラスチック事業、同マテリアルズ&化学品事業などと、デュポンの高機能素材事業で構成される。
もう1つは特殊化学品会社だ。デュポンのニュートリション&ヘルス事業、インダストリアルバイオサイエンス事業、プロテクションソリューション事業、統合されるデュポンのエレクトロニクス&コミュニケーションズ事業とダウのエレクトロニック・マテリアルズ事業部門の4つの強固な事業部門で構成される。特殊品の世界的大手企業が誕生することになる。
(関連記事)
・デュポンおよびダウ 対等合併に合意 新社名は「ダウ・デュポン」 (15.12.16)
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