水島工場を閉鎖へ 日本曹達2024年3月11日
日本曹達株式会社は、3月8日開催の取締役会において、同社生産拠点の 1 つである水島工場（岡山県倉敷市）を閉鎖することを決定したと発表した。
水島工場は、1969年に青化ソーダの生産を開始して以来、設備を増強しながら50年以上にわたり青化ソーダ・青化カリなどを供給してきた。青化ソーダ・青化カリの主要原料である青酸ガスは、近隣の供給元企業よりパイプラインで輸送されているが、化学製品の市況悪化に伴い、副生される青酸ガスの大幅な減産が見込まれる。その結果、水島工場の安定生産に必要な規模の青酸ガスの調達が困難となった。
同社は青酸ガスの調達に向けてさまざまな調整に努めてきたが、安定的な調達の見通しが立たないことから、生産の継続を断念し、水島工場を閉鎖することを決定したとした。工場閉鎖時期は2025年度を予定。なお、水島工場の従業員約50名については、雇用維持を最優先として、同社の他事業場への異動を進めていくとしている。
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