子どもの9割 野菜摂取量足りず2017年4月6日
カゴメ(株)はこのほど、幼稚園・保育園から高校生までの子どもを持つ全国830人の女性に実施した「子どもの野菜摂取に関する意識調査」をまとめた。厚生労働省が推奨する野菜の摂取量と比較すると、96%の子どもがこの摂取量に達していないことがわかった。
厚生労働省が推奨する野菜の摂取量(※)と比較すると、96%の子どもがこの摂取量に達していなかった。また学齢別にみても、幼稚園・保育園から高校生までの子どもの9割以上が野菜不足であることがわかった。
平日の食事で子どもの野菜の摂取量について「推奨されている量がとれていると思う」と回答したのは34%。ただし回答者のうち、実際に1日の野菜の摂取量に達している子どもは7%に過ぎなかった。
摂取量が足りている子どもとそうでない子どもとでは、平日の食事についての親の意識が影響していると同社は分析している。野菜摂取量が足りている子どもの家庭は「栄養バランスがよいこと」「野菜を多くすること」を心がけており、そうでない子どもの家庭では「すぐに出せる・調理できる」ことを意識している人が多かった。特に朝食についての意識の違いが顕著で、「すぐに出せる・調理できる」ことを意識している家庭は野菜摂取量が足りている家庭では41%だったのに対し、足りていない家庭では66%だった。
また、野菜の摂取量が足りている家庭では、サラダだけではなく、炒めたり煮たりした加熱料理でも野菜を摂取していることがわかった。
◆食農体験 摂取量に大差なし
野菜が好き、と答えた子どもは全体で55%だったが、このうち野菜の摂取量が足りている子どもはわずか4%。野菜が嫌い、と答えた子どもで足りていたのは2%だった。
子どもの好きな野菜、嫌いな野菜をたずねたところ、好きな野菜では順にジャガイモ、サツマイモ、トウモロコシ、枝豆などが人気で、嫌いな野菜では春菊、シシトウ、ピーマン、トマトなどがあがった。
また料理体験や芋ほり体験など野菜に触れる機会がある子どもとない子どもとでは、体験した子どもの方が野菜摂取量が足りている割合がわずかに高かったが、顕著な差はみられなかった。
※今回の調査の野菜摂取量は厚生労働省が推進する「4つの食品群年齢別・性別・生活活動強度別食品構成」(1日当たりの重量=3~5歳240g、6~7歳270g、8~9歳300g、 10歳以上350g)と比較したもの。
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ多様な農業経営体が大切なのか2024年3月28日
-
全国の総合JA535から507に 4月1日から 全中2024年3月28日
-
消える故郷-終りに、そしてはじめに-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第284回2024年3月28日
-
岩手銀行、NTT東日本、JDSCが「岩手県の『食とエネルギーの総合産地化』プロジェクト」を共同宣言2024年3月28日
-
「日曹コテツフロアブル」登録変更 日本曹達2024年3月28日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」 FMC2024年3月28日
-
飼料用米を食料安保の要に 飼料用米振興協会が政策提言2024年3月28日
-
肥料袋の原料の一部をリサイクル樹脂へ置換え 片倉コープアグリ2024年3月28日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2024年3月28日
-
純烈が熱唱 新CM「おいしい雪印メグミルク牛乳 ゴクうまボトル」公開2024年3月28日
-
むすびえ「ウェルビーイングアワード 2024」活動・アクション部門グランプリを受賞2024年3月28日
-
「物流の2024年問題」全国の青果センターの中継拠点化で「共同輸配送」促進 ファーマインド2024年3月28日
-
ポストハーベスト事業 米国子会社を譲渡 住友化学2024年3月28日
-
農業の「経営技術」を習得 無料オンライン勉強会を隔月で開催 ココカラ2024年3月28日
-
森林由来クレジット販売プラットフォーム立上げ第一号案件を売買全森連×農林中金2024年3月28日
-
新規需要米に適した水稲新品種「あきいいな」育成 耐病性が優れ安定生産が可能に 農研機構2024年3月28日
-
食品ロス削減に貢献 コープ商品6品を3月から順次拡充 日本生協連2024年3月28日
-
最適な雑草防除をサポート「my防除」一般向け提供開始 バイエルクロップサイエンス2024年3月28日
-
国産和牛が当たる 「春の農協シリーズキャンペーン2024」4月1日から実施2024年3月28日
-
れんこん腐敗病の課題解決へ JA大津松茂と圃場検証を実施 AGRI SMILE2024年3月28日