「五方よし」で富山の食と手仕事を届けるオンラインストア「水と匠」開設2020年5月13日
富山県西部観光社 水と匠(富山県高岡市)は、富山の魅力を伝える食品や伝統工芸品を扱うオンラインストア「水と匠」を開いた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で販売先を失った生産者や工芸作家と外出を控える消費者を結ぶ。
「水と匠」オンラインストア
同ストアは、天然の生簀といわれる富山湾の魚を急速冷凍の技術で鮮度を保つ松本魚問屋(氷見市)の「天然ぶりしゃぶ」や「たらの一夜干し」、ジュンブレンドファームのこしひかり米(高岡市)、シマタニ昇龍工房(高岡市)の「すずがみ」など31点からスタートした。
たらの一夜干しを使ったクラムチャウダー
食材や器を使ったレシピ、盛り付け例を動画で紹介しており、フランスの星付きレストランで副料理長を務め、現在は松本魚問屋の加工商品開発とレストランのシェフを務める山下貴民氏が「たらの一夜干しのクラムチャウダー」や、「氷見鰯アンチョビの春野菜サラダ」など、家庭でできる料理の作り方を動画で解説している。
同社はオンラインストアの開設により、近江商人の経営哲学を表した「三方よし」に、「作り手」と「未来」を加えた「五方よし」を掲げる。売り先や展覧会がなくなった地元の職人や作家、生産者のものを販売し(作り手よし)、それらが外出を制限されている人たちの家での暮らしを豊かにし(買い手よし)、経済が廻り(世間よし)、同社も事業を継続でき(売り手よし)、そして手技や文化が未来につながる(未来よし)ことをめざす。
松本魚問屋の商品
陶芸家、金京徳氏の「印花紋皿」
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