日本初の国産真空冷凍生キクラゲを発売ージョイファーム大分2020年6月10日
障がい者就労断続支援B型事業所の(同)ジョイファーム大分(大分市)は6月1日、日本で初めて生の食感を保った国産真空冷凍生キクラゲを発売した。「液体急速凍結機リキッドフリーザー凍眠」による冷凍法を導入しており、大分県の新しい名産になるよう全国・世界を視野に販売展開していく。
ゆの華きくらげ
同社は、農業を通じて障がい者の自立を支援している。農産物には旬があるため、出荷する農産物がなく売り上げがない期間が存在するが、これを克服するため取り組んだのが通年収穫できる「菌床きくらげ」の栽培。2018年に大分県の経営革新事業として、県内で初めて「国産キクラゲ栽培を活用した障害者就労支援事業への取り組み」が認定を受け、2019年から「ゆの華きくらげ」の名称で生産を開始していた。
初年度は大分県を代表するホテル・レストランに販路を開拓したが、生キクラゲは賞味期限が短いという課題があった。それを克服するため、生とほとんど変わらない食感・味を保ったまま冷凍できる「液体急速凍結機リキッドフリーザー凍眠」を導入したもの。
液体急速凍結機リキッドフリーザー凍眠は、冷凍食品の品質を大きく左右する最大氷結晶生成温度体(0~▲5℃近辺)を最速で通過させる凍結機。食品の細胞へのダメージを最小限に抑えることができ、限りなくフレッシュに近い状態で冷凍保存が可能となる。これにより、全国各地へ生の食感を保った国産キクラゲの冷凍販売が、日本で初めて可能となった。
昨年1年間は試行錯誤しながら販売。この結果、販売先も徐々に増えつつある。今年度からは液体急速凍結機リキッドフリーザー凍眠によりキクラゲの冷凍保存が可能になるため、昨年の倍となる2000kgに生産量を増やし販売エリアも全国に広げていく。キクラゲが大分県を代表する食材として認知されるよう、今後も商品開発・販路開拓に注力する。
販売価格は、白キクラゲが5000円/kg、黒キクラゲが4000円/kg。無料サンプル(500g)も用意している。問い合わせフォームで注文を受け付ける。
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