食品事業者とフードバンクのハブ役に フードロスを削減 クラダシ2021年3月8日
社会貢献型ショッピングサイト「KURADASHI」を運営する(株)クラダシは、2020年12月に実施した全国42のフードバンクへの食料品提供に関する取り組みのレポートを発表した。

取り組みでは2020年12月に三井食品から提供された未利用の生うどん(4万4800個)をKURADASHIから全国42のフードバンクへ配布。その際に必要な配送料などの費用は、クラダシ基金から拠出した。
2019年10月1日の「食品ロス削減推進法」の施行や子どもの貧困問題の顕在化の影響で、フードバンクが注目されるようになった。同時にフードバンクへ自社の余剰食材を寄贈を希望する食品事業者も増加しているが、食品事業者とフードバンクの適時適切なマッチングにはいくつかの課題がある。
その一つは、倉庫の規模や冷蔵・冷凍庫の有無などフードバンクごとの状況把握の難しさ。また、フードバンクでの食品の保管・管理コストや食品事業者からフードバンクへの食品の配送コストをどうするかという問題もある。これらの課題を解決するため、同社は寄贈品を提供したい食品事業者とフードバンクのハブ役となり、全国のフードバンクに連絡・必要数を確認後、寄贈品を送付。各フードバンクへの配送コストは「クラダシ基金」から拠出することで、食品事業者・フードバンク双方の負担を無くしている。
また、オフラインでの寄贈のやり取りによる非効率性を無くすために、業界初のフードバンク向けのオンラインマッチングシステムを構築した。同システムでは、クラダシが食品事業者から寄贈品を集め、社会貢献型ショッピングサイト「KURADASHI」に掲載。フードバンクはクラダシに会員登録し、専用ページで寄贈品を確認後、自団体の倉庫の規模や環境に合わせて必要な時に必要な分だけ寄贈品を受け取ることができる。
マッチングシステムの利用に関する問い合わせは(メール)bizdev@kuradashi.jpへ。
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