近大農学部学生が栽培「なら近大農法(ICT農法)メロン」販売 豊洲市場ドットコム2025年7月15日
食品のインターネット販売などを展開する株式会社食文化は、運営する通販サイト「豊洲市場ドットコム」で、近畿大学農学部 農業生産科学科の学生たちが作った、なら近大農法(ICT農法)メロンの取り扱いを7月から、開始した。
なら近大農法(ICT農法)によるメロン
近畿大学農学部 農業生産科学科の学生たちが栽培する、なら近大農法(ICT農法)によるメロンの品種は、青肉メロンのクラリスと赤肉のマリアージュ。
15学部49学科を擁する近畿大学の農学部・農業生産科学科・植物感染制御工学研究室の野々村照雄教授は、少子高齢化に伴なう農業生産者の減少や、休耕地・耕作放棄地の増加などの社会問題を解決するために、なら近大農法(ICT農法)を利用した栽培管理方法の確立に着手している。
農業は個人の経験や勘に頼ることが多く、その追及が魅力でもあるが、新規就農者にとっては高いハードルとなる。「なら近大農法」では、農作物の栽培に必要な温度調整など管理機能にICT(情報通信技術)を導入することにより、農作業の勘と経験に頼っていた部分を自動化。農業初心者でも容易に栽培管理が可能になる。また、農法をマニュアル化することで、安定した品質・特性をもつ農作物を生産できるようになる。
農作業を行う、学生たちのほとんどは農業経験がゼロ
近畿大学農学部農業生産科学科では2017年から、ICT農法を用いた栽培を開始。毎年変わる学生たちは、当然経験も勘が働くこともなく、マニュアルだけが毎年更新され受け継がれている。2017年に収穫されたメロンは400玉(1株に1玉)。農業未経験者でも栽培することができた。
ICT(情報通信技術)を活用してできたメロンやイチゴは、さまざまな加工品(六次産業化)にも用いることができる。生鮮品だけでなく加工品を販売することで、幅広い消費者に喜んでもらえるものを提供。さらに、「なら近大農法」では、「農の入口」から「農の出口」までの一連の過程にICTやIoT(モノのインターネット)を導入することで、安全かつ安心な農作物を持続的に提供することを目指している。
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