2025年産米 前年比56万t増の見込み 意向調査概要2025年7月15日
小泉進次郎農相は7月15日の閣議後会見で2025年産の主食用米の作付け意向を踏まえると昨年より56万t増の見込みだと明らかにした。
6月末現在の水田における作付意向調査結果では、主食用米の作付意向が昨年より10.4万ha増えて136.3万haになる見込み。
2020年産の137万haに次ぐ面積で過去5年では最大となる。生産量は56万t増えて735万tとなる見込みだ。
4月末の意向調査結果では40万t増の見込みだったがさらに増えた。米の基本指針では25年産の主食用の適正生産量は683万tとしており、意向どおり作付けされ作柄も平年並みとなれば、主食用は52万t増える見込みだ。
一方で政府備蓄米を合計81万t放出する方針で米の過剰から価格下落を懸念する声が出ている。これに対して小泉農相は「マーケットが落ち着けばマーケットから(備蓄米として)戻す」と改めて語った。この件に関してては自民党の森山裕幹事長は本紙のインタビューに「備蓄米もできるだけ早く戻しておかなければ、怖いじゃないですか、何があるか分かりませんから」と答え、できるだけ早期の買い戻しの必要性を示唆した。
また、小泉農相は主食用米高騰の影響を受けた酒造原料米の不足への懸念が関係者から出ていることを受けて、酒造好適米への支援策を2026年度予算の概算要求に盛り込みよう検討するよう事務方に指示したと話した。
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