ブラジルのタマネギ専門種苗会社「アグリトゥ・セメンテス」を買収 サカタのタネ2025年7月15日
サカタのタネは、ブラジル子会社Sakata Seed Sudamerica LTDA.(サカタ・シード・スダメリカ)を通じて、ブラジルでタマネギの研究開発と種子生産および販売を手がけるタマネギ専門種苗会社Agritu Sementes Ltda.(アグリトゥ・セメンテス)を買収。7月1日付で同社の全株式を取得し子会社とした。取得金額は6300万ブラジルレアル(約16.7億円)。
「アグリトゥ・セメンテス」はタマネギ専門の種苗会社。特にブラジルのタマネギ主要産地の一つサンタカタリーナ州を中心に品質の高い種子を供給し、地域に密着したビジネスを展開してきた。同社は優れた種子生産技術や販売ルートなどが強みで、同州で生産された青果物は市場からも高い評価を受けている。
タマネギ種子は世界的に大きな市場がある野菜の一つ。ブラジル国内ではトマト種子に次ぐ第2位の巨大な市場で、サカタ・シード・スダメリカにとっても主要な品目の一つとなる。
サカタのタネは今回の買収により、種子の売上増加およびプロダクトポートフォリオの強化、研究開発の加速、種子生産技術の向上など多方面にわたる効果を見込む。ブラジルを中心に同社のタマネギのビジネスを総合的に強化することで、南米全域での存在感を発揮していく。
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