食品保存料市場 2021年から2026年にかけてCAGR約4%で成長見込み2021年12月22日
グローバルインフォメーションは12月17日、市場調査レポート「食品保存料の世界市場:動向、シェア、市場規模、成長、および機会(2021年~2026年)」(IMARC Services Private Limited)の販売を開始した。
世界の食品保存料市場は、2015年から2020年にかけて緩やかに成長。同レポートによると今後、2021年から2026年にかけて市場は約4%の年平均成長率(CAGR)で成長すると予測されている。
食品保存料は、加工された食品や飲料に添加される化学物質で、有害な微生物の増殖や成分の酸化を抑制し、劣化、腐敗、汚染の防止、食品の保存期間の延長、廃棄物の削減、安全性の確保、供給の強化などに役立つ。保存料としては、砂糖、食塩、亜硝酸塩、食酢、クエン酸、プロピオン酸カルシウム、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ブチルヒドロキシルトルエン(BHT)、tert-ブチルヒドロキノン(TBHQ)などが一般的に使われており、各国の行政機関によって規制・監視されている。
市場の動向
健康と衛生基準の維持への関心の高まりにより、消費者の嗜好は衛生的に包装された強化食品へとシフト。これが、世界中のクラッカー、シリアル、パン、スナック、チーズ、ヨーグルト、惣菜、ソース、スープなどの加工品における食品保存料の需要を拡大させる主な要因となっている。さらに、急速な都市化、多忙なライフスタイル、一人当たりの所得の増加、核家族化などにより、準備や調理の時間が最小限で済む調理済み食品(RTE)の消費が促進されている。また、個人の健康志向の高まりが、有機保存料やクリーンラベル成分の需要を促進。有機保存料は、毒性がなく、水に溶けやすく、経済的で、食品の自然な色や風味、食感を保つのに役立つ。また、腐敗を遅らせ、外観を向上させ、製品の栄養価と鮮度を維持。さらに、ゲル化剤や調味料として、世界中の飲料や菓子類で需要が高まることが予想される。
主要な市場区分
世界の食品保存料市場は、タイプ、機能、用途、地域に基づいて分類されている。
タイプ別の市場区分
自然
・食用油
・ローズマリー抽出物
・ナタマイシン
・ビネガー
・その他
合成
・プロピオン酸塩
・ソルビン酸塩
・安息香酸塩
・その他
機能別の市場区分
・抗菌剤
・酸化防止剤
・その他
用途別の市場区分
・食肉
・ベーカリー
・乳製品
・飲料
・スナック
・その他
地域別の市場区分
北アメリカ
・アメリカ
・カナダ
アジア太平洋地域
・中国
・日本
・インド
・韓国
・オーストラリア
・インドネシア
・その他
ヨーロッパ
・ドイツ
・フランス
・イギリス
・イタリア
・スペイン
・ロシア
・その他
ラテンアメリカ
・ブラジル
・メキシコ
・その他
中近東・アフリカ
市場の競合状況
世界の食品保存料市場における主な企業は、Albemarle Corporation、Archer Daniels Midland Company、BASF SE、Cargill Incorporated、Celanese Corporation、Corbion N.V.、Dupont De Nemours Inc.、Galactic S.A.、Jungbunzlauer Suisse AG、Kemin Industries Inc.、Koninklijke DSM N.V.、Tate & Lyle PLCなどが挙げられる。
重要な記事
最新の記事
-
チョットで済まない「チャットGPT」【小松泰信・地方の眼力】2025年11月26日 -
鴨川メガソーラー問題 「谷埋め盛土」に崩落の恐れ 専門家が学習会で指摘2025年11月26日 -
【TAC・出向く活動パワーアップ大会2025】部門間連携で担い手支援 JA部門全農会長賞 JA秋田なまはげ2025年11月26日 -
甘味資源作物は食料安保の基幹 生産意欲持てる対策を 主産道県が集会2025年11月26日 -
鹿児島黒牛、安納芋、うなぎ 鹿児島の味「ふるさと便」で販売中 JAタウン2025年11月26日 -
愛媛県産オリジナル品種かんきつ「紅まどんな」販売中 JAタウン2025年11月26日 -
ルーマニアで戦う卓球日本代表選手を「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年11月26日 -
「岐阜県産 和牛とお米のフェア」12月1日から開催 JA全農2025年11月26日 -
株式会社ISEKI M&D(松山)周辺の清掃活動行う 井関農機2025年11月26日 -
COP30で気候変動と持続可能な農業に関する共同声明を発表 井関農機2025年11月26日 -
レベニューシェア方式で「ミニ白菜」静岡で販売 農業総研2025年11月26日 -
AIとICP分析の融合による次世代型土壌診断技術を開発 国際農研2025年11月26日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年11月26日 -
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年11月26日 -
愛媛・宇和島 CORLEO FARM産「コル'マドンナ」のケーキを販売 カフェコムサ2025年11月26日 -
邑久町漁協と「第6回産直会議」環境省「自然共生サイト」日本最大級の登録申請を確認 パルシステム2025年11月26日 -
北海道オホーツクの農作物をSAF原料に活用 中高校生向け探究学習プログラム実施 東京農業大学2025年11月26日 -
日本生協連「UCDAアワード2025」企業総合賞と専門家賞2商品を同時受賞2025年11月26日 -
長野県に「コメリハード&グリーン真田店」12月10日に新規開店2025年11月26日 -
足立区から感謝状 国際協同組合年に美しく安全な街づくり パルシステム東京2025年11月26日


































