宮崎で豊かな森林資源を守るプロジェクト始動 耳川広域森林組合とLOCAL BAMBOOが業務提携2022年1月25日
放置竹林の課題解決をめざすLOCAL BAMBOO(宮崎県延岡市)は、耳川広域森林組合と業務提携を締結。宮崎県における林業の担い手確保やマーケットの拡大と、森林資源の保護に関する取り組みを強化していく。
耳川広域森林組合は、林業振興を図ることを目的に日向市、門川町、東郷町、南郷村、西郷村、北郷村、諸塚村、椎葉村の耳川流域にあった8つの森林組合が合併して、2000年に誕生。組合員所有面積、従業員数、素材取扱量は全国1位の規模を誇る。
事業内容は「森林整備」「加工」「販売」「指導」を主要部門として展開し、植林〜育林〜伐採〜加工に至る林業のサイクルにおいて、一貫したサービス提供を可能とする体制を整備。組合員や取引先等に対してワンストップで幅広いサービスを提供するとともに、安心して利用できるサービス作りをめざしている。
一方、LOCAL BAMBOOは、延岡市の約80%を占める山林で問題になっている放置竹林をメンマにする活動を2020年11月から開始。1年間で、約400キロの竹を「延岡メンマ」として生産・販売し、約1000平方メートルの竹林管理に相当する。また、JA延岡との業務提携による規格外のタケノコから国産メンマを製造する取り組みや農福連携による製品製造、畜産農家と連携したフードロスの取り組みなど、日本の森林や里山が抱える放置竹林の課題解決をめざしている。
耳川流域における森林資源の保護と林業のさらなる発展を目的に提携した両者は今後、次世代を担う人材の確保・育成を推進するため、より多くの方が林業に興味をもてるよう、体験イベントや移住促進、インターンカリキュラムなどを行う。また、林業のマーケット拡大と豊かな森林資源を最大限に活用した「林業の6次産業化」を推進する。さらに、耳川流域の森林資源を守り、育てることを目的に、「宮崎・耳川の杉」のブランド化推進と放置竹林の課題解決に関する取り組みを実施。間伐等の適切な森林整備を推進するとともに、木々の成長を妨げる放置竹林の課題を解決することで、森林資源を守り、育てる活動を継続的に行う。
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