サッカーチームが農業を活性化「GRASS ROOTS FARM」2022年構想を発表 水戸ホーリーホック2022年1月31日
株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホックは1月22日、新規事業として立ち上げた農事業「GRASS ROOTS FARM」の今後の事業展開について、茨城県水戸市のアダストリアみとアリーナで発表した。
GRASS ROOTS FARMの2020年構想について発表した、茨城ロボッツの西村大介社長、水戸ホーリーホックの小島耕社長、水戸ホーリーホック GRF推進事業部長の佐野元則氏(左から)
「GRASS ROOTS FARM」は、水戸ホーリーホックが2021年9月に新規事業として立ち上げた農事業。茨城県は農業が盛んな一方、農業従事者の高齢化が進み、耕作放棄地も年々増えている。「GRASS ROOTS FARM」は、こうした地域課題に対し、農業を広め、農業の良さを伝えていくことで解決し、将来的にはクラブの大きな収益となることをめざしている。
同事業では、同社が自ら畑を持ち、土を触り、土づくりから栽培、収穫、販売まで手がけ、農業で地域を盛り上げようとしている人々を広報や販路を増やすことで支援。また、JAとともに農業から地域を元気にしようとしている。2021年の事業立ち上げ時に農作物を作る場を設け、選手、スタッフをはじめ、アカデミーやファン・サポーターが農業を介してコミュニケーションを取る場を作る中で注力したのは、「productを作る」こと。城里町の約1000平米の畑からスタートしたGRASS ROOTS FARMは、土壌づくりから始まり、青森県産ニンニクを仕入れ、一つ一つ皮むきから行い、畑の9割に埋めた。残りの1割は、SNSでファンとサポーターへ『他に育ててほしい野菜』をアンケートで募り、ニンニク以外に『小松菜、ほうれん草、大根、たまねぎ』の栽培にも挑戦。霜などの影響で一部農作物がダメになってしまう経験もしながら、「農作物を作ることがどれだけ大変であるか」を選手・アカデミー生、フロントスタッフ全員で感じながら作業してきた。
選手たちと行ったニンニクの皮むき作業
これに続く2022年度は、現在の畑をGRASS ROOTS FARMの象徴として継続しながら、新たな挑戦を開始。全国へ、GRASS ROOTS FARMを介して、地元の農作物や特産物を知ってもらう機会を生むための考え方として『productsを支援する』に取り組む。その大きな2つの柱として「GRF流サブスクリプション」と「ホームゲームの道の駅化事業」を構想している。
「GRF流サブスクリプション」は、ホームタウンにあった「こんな美味しい物!」として、選りすぐりの農産物・特産物を、GRFが見つけて全国へ届ける。同サービスでは、月に1回、限りなく農薬や化成肥料を与えるのを少なくし、有機肥料にこだわった野菜を各家庭に届けるとともに、水戸ホーリーホックのホームタウン9市町村を中心とした茨城県産の特産物も同梱を予定している。
一方、「ホームゲームの道の駅化事業」は、地域の美味しいものが集まる道の駅にならい、水戸ホーリーホックのホームゲームに、GRFブースを常設。主にホームタウン9市町村で生産された特産物や農産物を販売する。また、年に数回、地域の農家を招いて、マルシェを行う予定。
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