食用コオロギ生産のグリラス 徳島県美馬市と災害時応援協定を締結2022年3月11日
徳島大学発のベンチャー企業で、食用コオロギの品種改良・生産・原料加工・商品開発・販売を一貫して国内で行うグリラスは3月10日、自社の生産拠点と研究拠点がある徳島県美馬市と災害時応援協定を締結した。
協定を締結した美馬市の藤田市町(左)とグリラス取締役の柿内将也氏
協定により同社は、食用コオロギ生産拠点である美馬ファームと、研究拠点の美馬研究所に併設する同市の指定避難所で、災害時にグリラス職員が避難所を開設し運営に協力し、食用コオロギを使った商品「C. TRIA(シートリア)」を提供する。
締結式の際は、美馬市の藤田元治市長を美馬ファームに招き、コオロギを使った缶入りパン300個を贈呈。また、発災時を想定した自社商品「C. TRIA カレー」の炊き出し演習を行った。この缶入りパンは美馬ファームと美馬研究所に配備され、災害時の非常食として使われる。
グリラスは、2020年冬から、廃校となった旧芝坂小学校を美馬市から借り受け、食用コオロギの生産拠点「美馬ファーム」として整備・運営。また、同じく2021年夏から、旧切久保小学校を研究拠点「美馬研究所」として整備し、ゲノム編集技術を用いてコオロギの品種改良を進めている。2拠点は共に近隣の指定避難場所となっている施設が併設されており、災害時にグリラス職員が避難所の開設や運営に協力することで、より迅速な対応が見込める。
「C. TRIA カレー」炊き出し演習の様子
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