世界最大のいちご植物工場をオープン 米大手高級スーパーで販売開始 Oishii2022年5月20日
米国を拠点として活動するOishii Farmは5月19日、米ニュージャージー州ジャージーシティに約7万4000平方フィートの最新鋭のいちごの垂直型植物工場をオープンした。量産工場の稼働に伴い、同社が栽培する「Omakase Berry」の価格を従来の1パック(8~11個入り)50ドルから20ドルへ変更し、6月1日から米大手高級スーパー「Whole Foods Market (ホールフーズ)」で販売を始める。
世界最大・最先端技術のいちごの植物工場が完成
同社が掲げるサステナブルなビジネスを実現するため、工場の敷地はバドワイザーの製造元であるアンハイザー・ブッシュ社の工場を再利用。利用されなくなった大規模施設がOishiiの旗艦農場と新本社へと生まれ変わった。この次世代工場は、いちごの栽培に高度な自動化と機械化を活用することで作業効率が大幅に改善され、大規模化による建設費や管理費の削減を通して大幅に安価な価格でいちごを提供できるようになった。
また、同社が栽培するいちご「Omakase Berry」が、デザイナーズホテルや高級レストラン、ブティックが立ちならび、近年盛り上がりを見せるニューヨークのNoMad地区で、6月1日にオープンする高級スーパーマーケット「ホールフーズ」での取り扱いが決定。ホールフーズで新商品開発を担当するChris Manca氏は「"Omakase Berry"は、味覚だけでなく、五感をフルに刺激してくれる。この体験をホールフーズの店頭に訪れてくれたお客様にお届けできるようになる」とコメントしている。
Oishiiは、日本の施設園芸の技術を活かした植物工場で、世界に日本最高品質の農作物を届け、新たな産業を創出することに挑戦。栽培サイクルが長く最も高度な農作物と言われるいちごを、ハチによる自然受粉を用い、世界で初めて安定量産することに成功した。自然とテクノロジーを融合させながら、雨・空気・熱・光・栄養などの要素を植物に最適な条件で再現し、年間を通して、旬の果物を届けている。2021年10月にはロサンゼルス農園のオープンにより西海岸での販売も開始。同12月には大型シリーズAラウンドで約55億円の資金調達を発表し、現在はいちごの新品種に加え、トマト、メロンなど新たな作物の開発を進めている。
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