宮城県東松島市で「継業バンク」開設 後継者不在の地域事業者と移住希望者をマッチング2022年6月8日
M&Aの対象になりづらい地場産業などの後継者課題を解決する継業支援サービス「ニホン継業バンク」を運営する、ココホレジャパンは、宮城県東松島市と連携し、「宮城県東松島市継業バンク」を開設。移住定住施策と連携し、一次産業を中心に後継者不在が深刻化する地場産業事業者と、移住者希望者のマッチングを図る。
地域の後継者課題解決と移住定住の促進のため連携。
左から、東松島市移住コーディネーターの関口雅代氏、
東松島市の渥美巖市長、ココホレジャパン代表取締役の浅井克俊氏
「SDGs未来都市」に選定されている東松島市は、東日本大震災の津波の影響で、市の面積の約36%が浸水し、基幹産業である一次産業は、大きな被害を受けた。災害復旧事業や復興交付金事業などを活用し、農業では、ほ場の大区画化が進められたほか、農業用の施設、機械等の整備も進んだ。漁業でも施設や機械などの整備が進み、担い手が法人化するなどしている。一方で、高齢化が進行しており、商工業では、新型コロナウイルスの影響による廃業が懸念され、各事業の後継者確保と技術承継を進める必要がある。
東松島市継業バンクの利用イメージ。
市と移住コーディネイターと連携し、移住者と後継者不在の地域事業者をマッチング
東松島市継業バンクは、東松島市移住コーディネーターとも連携し、地域おこし協力隊制度やお試し移住などの移住施策を活用。移住の課題である「仕事」と「住居」の課題解決を図り、移住希望者を地域の担い手として迎え入れていく。
6月6日から、耕作放棄地を活用した農園の後継者、わかめの養殖業の後継者、フラワーアーティストの弟子の3件を、地域おこし協力隊として募集を開始した。
「宮城県東松島市継業バンク」の開設にあたり、東松島市 渥美巖市長は「基幹産業である一次産業を中心とした後継者問題を抱える地場産業事業者と事業継承を考えている移住希望者等とのマッチングが進み、後継者問題の解決が図られることに大きな期待を寄せている。 合わせて、継業を契機に、本市への移住定住の促進と共に、地元住民とは違う角度の新しい視点・新たな力が加わることで、これまで当たり前だった"しごと"の一つひとつが新たな光を放ち、産業振興ひいては地域活性化が進むことに期待する」と話した。
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