政府「こども大綱」から 子どもの現実を知る講演会開催 パルシステム神奈川2024年5月21日
生活協同組合パルシステム神奈川が設立した(公財)神奈川ゆめ社会福祉財団は6月7日、講演会「若者が主役になれる社会とは~大人が果たすべき役割~」を波止場会館(横浜市中区海岸通)で開催する。

同講演会では、こども家庭庁「こども家庭審議会」の委員を務める土肥潤也さんが、政府が定めた「こども大綱」から、子どもが健やかに成長できる社会のあり方を提起。事例報告では、料理研究家の長島由佳さんが「校内居場所カフェ」の活動から見た現状を語る。
こども家庭庁は2023年12月に定めた「こども大綱」で、「こどもまんなか社会」実現のため掲げる子ども政策の方向性が示した。今回解説する土肥さんは、学生時代から若者の社会参画を支援する活動に従事し、2019年から政府有識者会議などに参画。子どもや若者が主体となった社会づくりの大切さを伝えている。
講演後の事例報告では、料理研究家の長島由佳さんから、子どもたちとのかかわりの中から見えてきた実情について聞く。長島さんが温かい料理を提供する高校内の居場所「ようこそカフェ」では、大人に代わり家事やアルバイトなどに従事しながら就学する高校生の居場所づくりに取り組んでいる。この活動にはパルシステム神奈川も協力し、地元取引先からの食材を提供している。
神奈川ゆめ社会福祉財団は、2018年から主に高校生を対象とする奨学金制度を運用し、2023年度末までにのべ93人の学生に返済不要の奨学金を給付。毎月1万円の奨学金と入学や卒業時の準備金給付による経済的支援にあわせ、学習支援や職場・仕事体験などを含む寄り添い型の支援を大切にしている。これらの活動資金を支えるのは、パルシステム神奈川利用者による「神奈川ゆめ奨学生サポーター」4042人と財団を通じた「ゆめつなぐ応援団」による毎月数百円単位からの募金など。パルシステム神奈川では講演会の開催に合わせ、5月13日から宅配利用者に参加を呼びかけるチラシ配付をしている。参加無料。
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