希少品種「ロイヤルクイーン」高効率で大規模栽培 ファーマインド2024年5月27日
全国規模でコールドチェーンを展開する青果の総合流通企業のファーマインドは、希少品種のいちご「ロイヤルクイーン」の大規模栽培を茨城県稲敷市で2025年12月の収穫に向けて取り組んでいる。高品質な青果を効率的かつ持続的に生産できる農事業モデルの構築をめざす。
大規模農園の完成イメージ図
同社は国内農業の活性化の一環として、2020年8月に株式会社ファーマ村いちご農園を設立し、栃木県壬生町で施設栽培に取り組んできた。茨城県稲敷市に建設予定の2ヘクタールの大規模農園では、2025年12月からいちごの収穫を始める計画を進めている。新たな農園では、高効率な生産を行い、持続可能な農業の実現をめざす。
施設内では、空間を有効活用した立体栽培により、単位面積当たりの生産量を増やすことで、経営効率の向上をめざしている。さらに、太陽熱を利用した暖房システムにより省エネルギーにも積極的に取り組み、施設内の環境を自動的に管理することで品質の向上や作業負担の軽減を実現する。
空間を有効活用するリフティングシステムの栽培イメージ
「女峰いちご」の開発者が手がけた希少品種の「ロイヤルクイーン」は、、高い糖度と適度な酸味のバランスが絶妙で、シーズンを通しておいしく食べられる。
ロイヤルクイーンの他の複数の品種も栽培を予定しており、需要に合わせたブランドラインアップを提供する予定。
同社では、いちごソースや冷凍いちごなどの加工品も展開し、食品ロスの削減につなげている。いちごソースは、果実成分63%と高く、糖分を抑えることで素材そのものの味わいを楽しめる。
また、冷凍いちごは鮮度の良い生いちごをリキッド凍結で急速に冷凍しており、鮮度を保持し高品質な状態で提供できる。
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