国産うずら卵の苦境を乗り越える 産地・愛知の企業がクラファン開始2024年12月26日
株式会社天狗缶詰(愛知県)と株式会社アクアリング(愛知県)は、うずら卵の産地である愛知県から全国へ向けて、新商品開発のためクラウドファンディングを開始。2月の給食の誤嚥事故を発端にうずら卵の販売量の低下が続いていることからけ、全国での消費拡大をめざす。
うずら卵は、2023年2月に福岡県で発生した学校給食での誤嚥事故以降、販売環境が激変。主要需要先の全国の学校給食において使用中止や使用が抑制され、需要が壊滅的な状況にある。こうした状況のなか、天狗缶詰はうずら卵生産農家の経営安定のため、なんとか減産していないが製品在庫が増加し続けている。
そこで同社は、うずら卵業界の苦境を乗り越えるため、いつでもどこでも・手軽に・美味しく続けられる「うずら卵が主役の美味しいプロテイン"UZU-HABI(ウズハビ)"」を開発するためクラウドファンディングに挑戦している。
新商品「UZU-HABI(ウズハビ)」は、これまで脇役が多くレアな存在だったうずら卵を、日常的に摂取してもらうことで、うずら業界を盛り上げる。
今回の新商品開発では、「続けられる味」にする事を大切に、カレー、ミネストローネ、ポタージュと様々なメニューを試作をしたが、うずら卵の味が負けてしまうことが少なくなかった。そこで、日本人の食に立ち戻り、続けられる味として「和風出汁」を研究したところ、液状では口に入れたときに卵に絡みずらく流れてしまうことから、口の中に留まり卵とよく馴染む「和風出汁ジュレ」を開発した。うずら卵単体を多く食べてもらう事を目指すのではなく、食事として機能を果たす事を重要視。うずら卵が主役とし、バランス良く1パッケージで完結するものを目指している。
食材は豊橋うずら卵をはじめ、9種類を「和風出汁ジュレ」に閉じ込めタンパク質、鉄分、葉酸などミネラルも摂取可能。内容量は160gで食べ応えもある。また、パッケージは、幅12cm x 高さ14cm x 厚み2cmのスタンディングパウチ。持ち運び便利で、温めても、常温でも冷やしても美味しく食べられる。賞味期限は、常温保存で3~4か月を予定。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日