農地のGHG排出量を推定・算出 営農改善を支援する技術で特許を取得 サグリ2025年11月14日
サグリは、農地をスキャンして得られたデータから温室効果ガス(GHG)排出量を推定・算出し、営農改善に関する情報を提供する「プログラム、情報処理装置、及び方法」 に関する特許(特許第7761891号 )を取得した。

温室効果ガス(GHG)の排出量削減が世界的な課題となる中、農業分野でも、GHG排出量が少なく環境負荷の少ない営農方法が推奨されている。社会的な要請や法規制、さらには農作物を仕入れる食品会社等からも、GHG排出量を算出して管理することが求められている。
一方、実際の農業現場では、営農状況によってGHG排出量が変動するため、その算出は容易ではなかった。また、排出量を算出できたとしても、具体的な改善策に関する情報を得ることが難しいという課題があった。
同社がこのほど登録された特許は、こうした課題を解決する技術に関するもの。同技術は、農業分野におけるGHG排出量の正確な算出と、営農状況に関する具体的な情報提供を可能にする。
主な特徴は以下の通り。
・スキャンデータの取得と解析 コンピュータが、人工衛星の撮影データなど農地をスキャンして得られたスキャンデータを取得。
・営農状況の推定 取得したスキャンデータを解析し、農地(または所定の領域ごとに区切られた圃場)ごとに、作物、土壌の状態(窒素量や炭素量など)、休耕地といった営農状況を推定。
・GHG排出量の算出 この営農状況の推定結果に基づき、農地におけるGHG(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素など)の排出量を推定・算出。
・情報提供(改善案の提示など) さらに、営農状況の推定結果に基づき、GHG排出量の時系列変化や、GHG排出量削減のための具体的な営農改善案、あるいは食品会社等が特定の作物を調達するのに適した農地の改善案といった有用な情報を取得し、利用者の端末装置などに出力する。
同社は今後、同特許技術を活用し、同社サービス「SagriVision」を通じて、農業分野におけるGHG排出量の「見える化」と削減を強力に推進する。生産者には環境負荷の少ない営農活動を支援。農作物を扱う事業者にはサプライチェーン全体のサステナビリティ向上に貢献するソリューションを提供していく。
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