流通:加工食品の原料原産地表示を考える
加工食品の原料原産地表示を考える[6]消費者の問い合わせ対応も記載2013年6月3日
・産地の切り替えと表示
・強調表示の考え方
JA全農では原料原産地表示の自主基準に関するQ&Aを作成している。本欄ではこれまでこのQ&A集から主要な表示例を紹介してきたが、今回もいくつかの自主基準の考え方、対応策について取り上げる。
◆産地の切り替えと表示
加工食品の場合、原材料の産地が変わるケースも多い。
Q&Aで取り上げているのが、レトルトカレー。玉ねぎは国産品を使用しているが、春の一時期だけ国産品の調達ができないため輸入品を使用しているという例をあげ、この場合の表示についての考え方を示している。
この場合は、[1]国産原料から輸入原料に切り替えるタイミングに合わせて包材(=表示)を切り替える、または[2]一括表示の枠外に「原料○○(注:このケースでは玉ねぎ)の原料原産地については下記までお尋ねください」などと表示をして原料原産地情報を提供できるようにする、というのが方針だ(表右)。
◆強調表示の考え方
特色ある原材料を表示する強調表示。たとえば、みかんジュースで「○○県産みかん使用(100%)」といった表示については、自主基準ではどのような考え方をしているのか。商品名に近接した場所に原料原産地情報を記載している場合であっても、「一括表示の枠内」に原料原産地名を記載(下表左)、もしくは「一括表示と同一視野に強調表示と同一の内容を記載する」ことを自主基準の基本としている。
(以下、次回)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日