東日本大震災の風評被害をGAP認証で回復 GAP普及大賞2015年8月21日
NPO法人アジアGAP総合研究所は、2015年GAP普及大賞と特別賞を決めた。
GAP普及大賞を受賞したのは「日本コカ・コーラ株式会社の農業持続性を高めるGAPの取り組み」、「韓国の営農組合法人ノルメインサムの韓国における国際的な視点を持ったGAP普及の取り組み」の2つ。「福島県の観光農園まるせい果樹園のGAPを活用した東日本大震災に伴う風評被害への対策」はGAP普及大賞特別賞を受賞した。9月10日に表彰式が東京大学武田ホールで開かれる。
GAP普及大賞特別賞を受賞した福島県のまるせい果樹園は、東日本大震災の風評被害対策のため、第3者認証制度があるGAPに取り組み、消費者からの信頼回復を実現したことが高く評価された。
まるせい果樹園はJGAP認証をバネに、今まで取引のなかった大手量販店などに積極的に営業を行ったり、観光農園として消費者にもJGAP認証を伝え信頼を獲得したりして、激減した売上を震災前の水準まで回復させた。
日本コカ・コーラ株式会社は、コカ・コーラグループの独自認証SAGP(持続可能な農業の基本原則)を、主力商品である「綾鷹」などの茶系飲料の原料茶葉産地で普及させ、全国の茶産地で実施していることが評価された。
SAGPが実践された茶の栽培面積は現在6000ヘクタールで、これは日本の茶栽培面積の10%を占める。2015年には日本コカ・コーラが取引するすべての茶産地にSAGPを導入する予定。
韓国で高麗人参を生産する営農組合法人ノルメインサムの朴(パク)氏は、韓国政府の推進するK-GAPにとどまらず、日本のJGAPや欧州GLOBALG.A.Pにも取り組み、輸出を行っている。
自らが認証を取るだけでなく、周辺の農家に海外のGAPに関する情報提供や指導なども行った。また海外認証支援センターを立ち上げ、海外のGAPに関する研修会を実施し、自らのノウハウを広めていることも評価された。JGAPやGLOBALG.A.P認証を取得した高麗ニンジンは現在、生産量33トン、栽培面積3.64ヘクタールで、今後も増える予定となっている。
【GAPjapan2015開催概要】
GAP普及大賞の表彰式と基調講演「美しい農村づくりに向けたGAPの可能性」などが行われる。
◎日時:9月10日13時~17時半
◎場所:東京大学武田ホール(東京都文京区)
◎参加費:5000円(学生は学生証提示で1000円)
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】ハスモンヨトウが多発 ダイズは初期防除を 三重県2025年8月21日
-
政府備蓄米 在庫水準29.5万tに 農水省2025年8月21日
-
「米の需要に応じた増産」柱に概算要求 農水省2025年8月21日
-
令和7年産の石川県オリジナルなし「加賀しずく」 8月25、26日に初出荷・初競り JA全農いしかわ2025年8月21日
-
8月21日は「みんなで食べよう力うどんの日」そば・うどん店舗でキャンペーン実施 JA全農2025年8月21日
-
だだちゃ豆収穫最盛期 大泉枝豆直売グループ JA鶴岡2025年8月21日
-
夏秋野菜トップセールス開催 熊本市で地元産野菜をPR JAかみましき2025年8月21日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」山形県「おいしさ直売所 落合店」でお買い物 JAタウン2025年8月21日
-
約6500 万人が3年以上の「防災訓練休眠人口」と推計 JA共済連「防災に関する意識調査」2025年8月21日
-
「モーっとおおいた和牛・豊後牛を食べよう!キャンペーン」大分県産和牛が大特価 JAタウン2025年8月21日
-
TICAD9の歓迎レセプションに公式マスコット「トゥンクトゥンク」登場 「ミャクミャク」とも初対面 国際園芸博覧会協会2025年8月21日
-
【2025国際協同組合年】子ども・若者と協同組合を考えるシンポジウム 10月10日開催2025年8月21日
-
輪作体系の作業計画をシミュレーション プログラムを開発 農研機構2025年8月21日
-
廃棄漁具を新たな製品へ再生 amu株式会社へ出資 あぐラボ2025年8月21日
-
桃とシャインマスカットを一度に 8月のショートケーキ登場 カフェコムサ2025年8月21日
-
静岡県「林業合同就職相談会」開催 林業機械シミュレータが初登場2025年8月21日
-
青山学院大学陸上競技部とパートナー契約を締結 村上農園2025年8月21日
-
91社が集結「おいしい山形・食材王国みやぎビジネス商談会」開催2025年8月21日
-
農業ボランティア「第1回香取市援農Day」参加者募集 千葉県香取市2025年8月21日
-
捨てずに繕う心の豊かさ 情報誌『のんびる』9・10月号受注開始 パルシステム2025年8月21日