加振器の振動と音を利用 植物生育環境を研究 オンキヨーとNAIST2020年12月22日
音響機器ビジネスで長年培ってきた音に関する技術やノウハウを異業種に展開するオンキヨーグループは、奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)との共同研究で、加振器による振動と音を利用した植物生育環境の共同研究を開始。植物と振動の関係から農業支援に向けた提案をめざす。
加振器による振動と音を利用した植物生育環境の研究

オンキヨーグループは、長年に渡り音と音に基づく振動に関する技術の開発を行っている。NAISTとはこれまでAIの分野における共同研究として、AI通話によるコールセンター窓口業務への応用など同社が培ってきたオーディオ技術を用いた振動センサーと、機械学習分析を連携させた交通量推定システムの論文発表などを行っている。
また、振動と発酵過程における酵母への影響については、すでに東京農業大学との産学連携研究で発酵過程に加振器を使い、直接的に振動および音を聴かせることで、醸造に与える効果・効能に関する技術研究を共同で開始している。
このほど、研究の範囲をさらに広げ、ストレス要因としての振動が与える植物成長への影響の解明を目的とし、NAISTバイオサイエンス領域との共同研究を始める。
共同研究では、NAIST バイオサイエンス領域 の橋本教授、小牧助教、加藤助教との間で、加振器を使ったストレスが、幼植物(シロイヌナズナ)の成長過程に与える影響について研究。異なる加振信号を与えることによる、幼植物が成長していくうえでの遺伝子発現変化を解明する。
加振器「Vibtone」は、振動を利用して音を出すもので、通常のスピーカーは振動板から空気振動を介して音を出すが、加振器は、加振対象である幼植物の培地ケースを振動させることで音声周波数による振動の直接的な影響を個別に観察する。また、今回の研究では、成長過程を加振対象とするため、長時間連続動作状態となるが、Vibtoneは耐久性に優れており、長期にわたり安定した振動を加え続けることができるという。
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