【注意報】水稲にトビイロウンカ 美濃地域で多発のおそれ 岐阜県2022年9月9日
岐阜県病害虫防除所は、水稲にトビイロウンカが美濃地域(岐阜・西濃、中濃、東濃地域)で9月上旬以降、多く発生するおそれがあるとして、9月8日に病害虫発生予察注意報第5号を発令した。
水稲に寄生するトビイロウンカ・トビイロウンカによる坪枯れ(写真提供:岐阜県病害虫防除所)
8月9日に海津市海津町に設置した予察灯において、トビイロウンカの雄成虫1頭が誘殺された。また、同25日に羽島市の水稲ほ場(品種:ハツシモ岐阜SL)で岐阜農林事務所が実施した払い落とし調査で、トビイロウンカの疑義虫1頭を捕獲。病害虫防除所で検鏡したところ、トビイロウンカ(長翅型雌成虫)であることが確認された。
8月29日から9月1日に25地点59ほ場(岐阜・西濃地域12地点34ほ場、中濃地域8地点11ほ場、東濃地域5地点14ほ場)で実施した追加調査により、美濃市の1ほ場において同種の成虫(長翅型雌成虫1頭)が確認された。
美濃地域の広範囲で同種が発生していると推測され、晩生品種(ハツシモ岐阜SL)等において、被害が発生する恐れがある。
名古屋地方気象台9月1日に発表した1か月予報では、気温が高いと予想されており、同種の増殖に好適な条件となる恐れがある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇9月以降に収穫を迎える品種では、「坪枯れ」被害が発生する可能性があるため、ほ場の見回りを行い、特に水面近くのイネの株元を重点的に観察し、確認された場合は早急に防除する。
〇トビイロウンカに対して効果が高く、薬効期間が長いトリフルメゾピリム等の成分を含む箱施用を使用していないほ場では、出穂期防除を実施する。
〇同種の生息部位は、水面近くの株元であるため、薬剤は株元にかかるよう丁寧に散布する。
〇粒剤を使用する場合は、効果が現れるまでに時間を要するため、早めに散布する。
〇農薬の使用にあたっては、最新の登録情報を参照し、使用時期(収穫前日数)について十分に注意しながら適正に使用する。
最新の記事
-
【特殊報】かんしょにサツマイモ炭腐病 県内で初めて確認 岐阜県2023年2月7日
-
【特殊報】トマトにクロテンコナカイガラムシ 県内で初めて確認 岐阜県2023年2月7日
-
【特殊報】フィロデンドロンにモトジロアザミウマ 県内で初めて確認 岐阜県2023年2月7日
-
回転すし店などの迷惑行為で野村農相 「消費者に大変な不安与える 厳正対処を」2023年2月7日
-
第40回全農日本カーリング選手権 日本代表は「SC軽井沢クラブ」「LOCOSOLARE」2023年2月7日
-
農家の収益化&無農薬化促進 実証実験の参加者募集「ミズニゴール2.0」提供開始 ハタケホットケ2023年2月7日
-
川崎市に6次化農業&実習施設「Fun Eat Makers」オープン コネクトアラウンド2023年2月7日
-
春物商品やトラクターなど2月セール「農機具王新潟店」で初開催 リンク2023年2月7日
-
見た目は白米 食物繊維は6.6倍「白米好きのためのもち麦」新発売 はくばく2023年2月7日
-
ドローン写真測量で果樹枝構造を可視化、自動計測が可能に ソフトウェア化しオンラインで公開 東京大学大学院など2023年2月7日
-
売上高は4.2%増 2023年度3月期第3四半期決算短信 トーモク2023年2月7日
-
味変アイデアも満載「『おもちの相棒』総選挙」結果発表 パルシステム2023年2月7日
-
東京農大と共同研究 日本酒への異なる包装容器の可能性を検討 Agnavi2023年2月7日
-
鳥インフル フランス2県からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2023年2月7日
-
生協宅配「おためし宅配」開始 会員制宅配サービスで初 パルシステム2023年2月7日
-
次世代施設園芸の省力化、コスト削減 生産者向けセミナー開催 サカタのタネ×ダイキン2023年2月7日
-
国家安全保障戦略等の「安保3文書」へ反対声明を発表 生活クラブ連合会2023年2月7日
-
花粉症を緩和「じゃばら」商品 健康博覧会2023に出展 ファイブワン2023年2月7日
-
G7広島サミットへ 広島県産農産物など使用「ひろしまパスタ」発信 カゴメ2023年2月7日
-
「肉の日キャンペーン」16日まで期間限定で開催中 産直アウル2023年2月7日