【注意報】水稲にヒメトビウンカ 県内で多発のおそれ 茨城県2023年3月24日
茨城県病害虫防除所は、水稲にイネ縞葉枯病(ヒメトビウンカ)の発生が県西地域、県南の一部地域で多発のおそれがあるとして3月22日、病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
茨城県病害虫防除所は2~3月にかけて、茨城県西、県南地域の水田畦畔などから採集したヒメトビウンカ越冬世代幼虫におけるイネ縞葉枯ウイルス保毒虫率を調査した。その結果、15地点中7地点で、保毒虫率が5%以上の高い値となった。対策の手を緩めると、同病が多発生する可能性がある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇引き続き、ヒメトビウンカ防除を目的とした薬剤の育苗箱施用を行う。防除薬剤は(表1)を参考に選択する。
〇近年育苗箱施用を行っても発病が多かった地域では、(表2)を参考として、6月中下旬頃にヒメトビウンカ幼虫を対象とした薬剤の本田散布を行う。本田散布の適期は、気象条件によって変わるため、同防除所が5月末に発表する病害虫発生予報6月号を参考にする。
なお、育苗箱施用と本田散布の体系防除を行う場合は、薬剤抵抗性の発達を抑えるため、IRACコードの異なる薬剤を使用する。
〇同防除所では5月下旬~6月上旬の麦ほ場におけるヒメトビウンカの保毒虫率を調査するため、その情報も参考にする。
表1:水稲のヒメトビウンカ防除に使用できる主な薬剤【育苗箱施用】
表2:水稲のヒメトビウンカ防除に使用できる主な薬剤【本田散布】
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