【注意報】水稲にアカヒゲホソミドリカスミカメ 全道で多発のおそれ 北海道2023年8月9日
北海道病害虫防除所は、水稲にアカヒゲホソミドリカスミカメが本田で多発のおぞれがあるとして、8月9日に令和5年度病害虫発生予察注意報第5号を発令した。
アカヒゲホソミドリカスミカメは、斑点米発生の主原因となるカメムシ。主に水稲の出穂以降に畦畔や雑草地などから第2回成虫が水田内に侵入し、その後、水田内では第2回成虫や第3回幼虫・成虫が籾から吸汁加害して斑点米を発生させる。
今年は、7月上旬の予察田畦畔すくい取りにおける成虫の発生は、長沼町、比布町、北斗市いずれの地点においても平年並か平年よりやや多い程度だったが、7月4半旬以降、予察灯における誘殺数は長沼町および北斗市で平年より多く推移している。また、水田内フェロモントラップによる捕獲数はいずれの地点においても平年より多く推移しており、多くの成虫が侵入していることが確認されている。
また、7月6半旬の一般田における巡回調査(水田内すくい取り)では、空知、石狩及び上川地方において成虫の多捕獲
が認められている。
札幌管区気象台が発表した8月3日付の1か月予報によると、向こう1か月の気温は高くなると予報。このことから、第2回成虫による水田内への侵入活動、水田内における加害活動が継続し、さらに、水田内での第3回目幼虫と成虫の発生が増加することも危惧される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1) 基幹防除に引き続き、以下のとおり発生モニタリングを行い、追加防除の要否を判断する。
①基幹防除に茎葉散布を実施した場合には、2回目散布の5~7日後に水田内のすくい取りを行う。20回振りあたりの捕獲頭数が「きたくりん」、「吟風」では3頭、「ゆめぴりか」、「きらら 397」では2頭、「ななつぼし」、「ほしのゆめ」では1頭に達した場合に追加防除を実施する。その後も、上記水準を下回るまで、7~10 日間隔で同様の調査とその結果に基づいた追加防除を継続する。
②上記基準は、出穂7日後以降7日間ごとのフェロモントラップによる合計捕獲虫数(同一区域内に設置した複数トラップによる平均捕獲頭数)では、「きらら 397」は 2.2 頭、「ほしのゆめ」は 1.2 頭に相当する。
③ジノテフラン液剤、エチプロール水和剤F、スルホキサフロル水和剤Fを使用し、基幹防除を出穂期7~10 日後の1回散布とした場合も、散布の5~7日後に水田内のすくい取りを行い、上記に準じて追加防除を実施する。
④基幹防除に水面施用を実施した場合には、出穂3週目にすくい取り調査を実施し、上記に準じて追加防除を実施する。
(2) 加害期間は水稲の黄熟期までであり、その後の防除は不要。
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