【注意報】野菜類・花き類にハスモンヨトウ 浜通りで多発のおそれ 福島県2023年9月28日
福島県病害虫防除所は、野菜・花き類にハスモンヨトウが浜通り地方で多発のおそれがあるとして、9月27日に令和5年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
福島県病害虫防除所によると、浜通り地方に設置しているハスモンヨトウのフェロモントラップの誘殺数が急増。9月2半旬~3半旬にかけて相馬市では444頭、9月3半旬~4半旬にかけていわき市では581頭誘殺された。多発した2020年の急増時の誘殺数(相馬市97頭、いわき市51頭)を大幅に超え、過去10年間で最も多くなっている。
仙台管区気象台が9月21日に発表した1か月予報では、気温がかなり高く、同種の発生が助長されると考えられ、今後さらに発生が増加するおそれがある。また、同種は休眠性がないことから、温度が保たれる園芸施設内に侵入すると冬期間も加害される。

写真1(左上):ハスモンヨトウ終齢幼虫(以下写真提供:福島県病害虫防除所)
写真2(右上):トルコギキョウの被害葉
写真3(左下):孵化直後の若齢幼虫(イチゴ)
写真4(右下):イチゴの被害葉(白変葉)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇同種は広食性で、多くの農作物を加害。すでにダイズなどの露地栽培では発生を確認しており、発生動向に注意する。特に被害が懸念される施設園芸品目としては、イチゴ、トマト、トルコギキョウなどで、今後の発生動向を注視する必要がある。
〇同種は卵塊で産卵し、若齢幼虫は集団で葉肉を食害するため、表皮のみを残し、葉が白くなる。ほ場をよく観察し、早期発見・早期防除に努める(写真2、4)。
〇幼虫の齢期が進むと薬剤の効果が悪くなるため、若齢期の幼虫が集団で加害しているうちに薬剤散布する(写真3)。
〇葉裏や株元など薬剤のかかりにくい部位にも寄生するため、薬剤は丁寧に散布する。薬剤抵抗性系統の出現を防止するため、同一系統の薬剤の連用を避ける。
〇施設栽培では、開口部に1ミリ目合いの防虫ネットを設置し成虫の侵入を防ぐ。なお、防虫ネット上に産卵し、孵化した幼虫が施設内に侵入することがあるため注意を。イチゴ施設内で発生した場合は越冬し、次作の発生源となるため防除を徹底する。
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