1000キロ先からロボット操作 きゅうり遠隔収穫でAGRISTと協同実験 タカミヤ2023年12月21日
足場をはじめとする仮設機材のプラットフォーマーであるタカミヤのグループ会社で、農作物を生産、加工、販売するタカミヤの愛菜は、スマート農業DXを推進するAGRISTと協同し、きゅうり収穫ロボットの遠隔収穫体験を実施した。
きゅうり収穫のロボット操作に挑戦する園児
今回の取り組みは、AGRISTが鹿児島市内の幼稚園から収穫ロボットを遠隔操作し、タカミヤの愛菜が運営する埼玉県の羽生農場のきゅうりを収穫するという実証実験。社会科学習と食育授業の一環で、子どもたちに農業と食品生産の重要性を楽しみながら学んでもらおうと、鹿児島と埼玉をオンラインで繋ぎ、遠隔収穫の様子を配信した。
実証実験では、未来の農業を体験してもらうため、各クラスの代表園児が収穫ロボットを実際に操作してきゅうりを収穫。ロボットを操作した園児は「きゅうりが取れて楽しかった。どうやってロボットが動いているのかとても不思議だった」など、笑顔で話した。この日収穫したきゅうりは、後日園児のもとに届けられた。
こども園こまつばら幼稚園の園長は、「園児たちに未来の農業を感じてもらい、収穫したきゅうりを食べて美味しさを認識してもらうために体験会を実施した。タブレットで動画やゲームをするだけでなくロボットも動かせるようになることや、農家の人の手助けもできることを体験から記憶に残る体験になった」とコメント。また、タカミヤの愛菜の農場長は「遠く離れた埼玉県羽生市と鹿児島を繋いでの遠隔収穫は新しい農業の形を予感させた。園児さんたちも喜んでくれて、この中から将来のスマート農業に挑戦してくれる子が出てくれることを願っています」と話した。
キュウリ収穫ロボット
きゅうり収穫ロボット
きゅうり収穫ロボットは茨城県つくば市に拠点を置き、AGRISTが2021年から開発。前進機のピーマン自動収穫ロボット「L」の機構を一部応用し開発を進め、9月に埼玉県の農場でレンタル導入された。
ロボットの大きな特徴として、レール走行式で移動し、独自開発した収穫ハンドが、きゅうりをハンド部で吸着。吸着できた場合のみ掴みながらはさみで果柄をカットし、ロボットにセットしたコンテナへ折れないよう優しくきゅうりを置く。きゅうり収穫ロボットに搭載した遠隔収穫機能を使うと、自宅にいながら収穫が可能となり、現場の労働力不足を補うとともに、隙間時間での農作業も可能になると考えられる。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】ネギハモグリバエ・ネギアザミウマ 県下全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月30日
-
24年産米2.6万円に 有利販売に努め積み上げ JA茨城、異例の公表2025年6月30日
-
梅雨の晴れ間の「DZ作戦」で、猛暑下の畦畔除草を回避しましょう 北興化学工業2025年6月30日
-
水稲は"白未熟粒"に加えて"不稔"にも警戒 果樹は長期的な樹種転換も検討 農研機構2025年6月30日
-
茨城県厚生連の赤字19億円超 「診療報酬の引き上げ必要」 24年度決算2025年6月30日
-
全国の「関係人口」 約2263万人 国土交通省調査2025年6月30日
-
夏休みの思い出づくりに「こども霞が関見学デー」開催 農水省2025年6月30日
-
随意契約米 全国4万6000店舗で販売2025年6月30日
-
7月の野菜生育状況と価格見通し はくさい、キャベツ、レタス、ばれいしょ価格 平年下回る見込み 農水省2025年6月30日
-
再保証残高 過去最高の6兆9000億円台 全国農協保証センター2025年6月30日
-
【JA人事】JAみい(福岡県)平田浩則組合長を再任(6月27日)2025年6月30日
-
【JA人事】JAにしうわ(愛媛県) 新会長に井田敏勝氏2025年6月30日
-
【今川直人・農協の核心】全中再興(1)2025年6月30日
-
元卓球日本代表・石川佳純が全国を巡る卓球教室 岩手で開催 JA全農2025年6月30日
-
【役員人事】JA全農青果センター(6月26日付)2025年6月30日
-
第42回「JA共済マルシェ」を開催 令和6年能登半島地震・奥能登豪雨の復興応援 JA共済連2025年6月30日
-
福岡のいちじくレビュー投稿キャンペーン「博多うまかショップ」で実施中 JAタウン2025年6月30日
-
農福連携の現場に密着 YouTube番組「根本凪ノウフク連携中」配信 JAタウン2025年6月30日
-
【役員人事】農林中金総合研究所(6月27日付)2025年6月30日
-
クボタと酪農学園大学が包括連携協定 学術振興と地域活性化へ共創加速2025年6月30日