「輸送中のかんしょに対する腐敗防止方策標準作業手順書」提供開始 農研機構2024年3月6日
農研機構は3月5日、「輸送中のかんしょに対する腐敗防止方策標準作業手順書」の提供を開始。かんしょ取り扱いの要点や、高温キュアリング技術のポイントをを解説した。
「輸送中のかんしょに対する腐敗防止方策標準作業手順書」
高品質で食味に優れる日本産のかんしょは、香港や東南アジアを中心に輸出が増加している。一方で、特に冬期の海上輸送においてかんしょの腐敗が多く発生。経済的損失およびフードロスが大きな問題となっており、輸送中の腐敗を防止するための方策が強く求められている。
そこで農研機構は、九州沖縄経済圏スマートフードチェーンプロジェクト(2019年~)のテーマとしてこの課題解決に取り組み、腐敗防止方策を取りまとめた標準作業手順書(SOP)を作成した。
輸送中におけるかんしょ腐敗の主な要因は軟腐病や青かび病等の病害だが、これらは選別や洗浄、調製等の作業時にかんしょに付く傷から菌が感染して発症する。同SOPでは、かんしょに傷を付けない丁寧な取り扱いの徹底や、傷からの菌感染を防ぐ高温キュアリング等の腐敗防止方策について、具体的な実施条件やポイントを生産者や指導者向けに取りまとめている。
この方策を実施することで、実証生産法人の冬期香港輸出における腐敗発生が従来より低減することが確認されており、同SOPを活用することで、輸送中の腐敗による経済的損失やフードロスの低減、日本産かんしょの輸出安定化が期待される。
なお、同SOPは、所定様式の誓約書提出に了解した国内の生産者(法人)や事業者などを対象に配付。手続きはHPまたは二次元コードから。
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