【特殊報】モモほ場で「モモ果実赤点病」県内で初めて確認 愛知県2024年12月27日
愛知県農業総合試験場は、県内のモモほ場でモモ果実赤点病の発生を初めて確認。これを受けて、12月26日に令和6年度病害虫発生予察特殊報第3号を発表した。
愛知県農業総合試験場によると、7月に県内のモモほ場において、果実に赤色の小斑点が生じる被害が確認された。被害果実と枝を名古屋植物防疫所に同定依頼したところ、モモ果実赤点病と確認された。
同病は、国内では2008年に福島県で初めて特殊報が発表され、和歌山県、岡山県、広島県、福岡県でも発生が報告されている。
モモ果実赤点病の病徴としては、果実の表面に赤色の斑点を生じる(写真1、2)。菌は枝表面にできた病斑上で越冬し、春から夏にかけて枝病斑に形成された分生子(写真3、4)が風雨で飛散。分生子柄は暗褐色、菌糸および分生子は褐色、分生子は基部から先端に向かい細くなる棍棒状で3~4個の擬隔壁を有し、先端には透明な粘質の付着物が認められる(写真5)。
同病の症状はカイガラムシの被害に類似しているが(写真6)、吸汁痕の有無で区別できる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)早期に袋かけを実施する。罹病枝、果実はほ場外へ持ち出し、適切に処分する。
(2)薬剤散布を行う(表)。薬剤散布にあたっては、最新の農薬登録情報を確認し、薬剤抵抗性の発達を防ぐため系統(FRACコード)が異なる薬剤でローテーション散布を行う。伝染源となる枝病斑にも薬液がかかるよう樹冠内部まで散布する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日