【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内で多発 福岡県2025年7月24日
福岡県病害虫防除所は、水稲に斑点米カメムシ類が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月22日に令和7年度病害虫発生予察注意報第1号を発表した。
(提供:福岡県病害虫防除所)
福岡県病害虫防除所によると、県内5か所の予察灯における5月から7月2半旬までの斑点米カメムシ類の誘殺数は1531頭(平年533頭前年785頭)で、平年・前年より多く、特に6月5半旬より急増している(図1)。
特にイネカメムシの予察灯における誘殺数は年々増加傾向にあり、他の斑点米カメムシ類より多く、県南部の予察灯でも確認。また、県内の水稲ほ場での発生地域も拡大傾向にある。7月2半旬の県北地域の早期水稲のすくい取り調査で、イネカメムシの成虫が確認されている。
福岡管区気象台が7月17日に発表した1か月予報では、向こう1か月の気温(7/19~8/18)は高く、降水量は平年並みか少ない見込みで、同虫の発生に好適となる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)斑点米カメムシ類の飛来・増殖源である畦畔・休耕田の草刈りを出穂2週間前までに実施する。なお、出穂後の草刈りは、同虫のほ場内への侵入を助長するので避ける。
(2)防除は、穂揃い期とその7~10日後の2回防除が基本だが、その後も発生が見られる場合は、追加防除を行う。
(3)イネカメムシは、出穂直後から本田へ飛来して吸汁加害するため、防除適期は出穂期とその7~14日後で、他の斑点米カメムシ類の防除適期と異なるので注意する。また、周囲より出穂が早いほ
場では、出穂期に集中的に加害を受けると不稔穂が発生し、収量に影響するため特に注意する。
(4)薬剤散布にあたっては、農薬使用基準を遵守するとともにミツバチ等の周辺環境に配慮する。
重要な記事
最新の記事
-
米粉で地域振興 「ご当地米粉めん倶楽部」来年2月設立2025年12月15日 -
25年産米の収穫量746万8000t 前年より67万6000t増 農水省2025年12月15日 -
【年末年始の生乳廃棄回避】20日から農水省緊急支援 Jミルク業界挙げ臨戦態勢2025年12月15日 -
高温時代の米つくり 『現代農業』が32年ぶりに巻頭イネつくり特集 基本から再生二期作、多年草化まで2025年12月15日 -
「食品関連企業の海外展開に関するセミナー」開催 近畿地方発の取組を紹介 農水省2025年12月15日 -
食品関連企業の海外展開に関するセミナー 1月に名古屋市で開催 農水省2025年12月15日 -
【サステナ防除のすすめ】スマート農業の活用法(中)ドローン"功罪"見極め2025年12月15日 -
「虹コン」がクリスマスライブ配信 電話出演や年賀状など特典盛りだくさん JAタウン2025年12月15日 -
「ぬまづ茶 年末年始セール」JAふじ伊豆」で開催中 JAタウン2025年12月15日 -
「JA全農チビリンピック2025」横浜市で開催 アンガールズも登場2025年12月15日 -
【地域を診る】地域の農業・農村は誰が担っているのか 25年農林業センサスの読み方 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年12月15日 -
山梨県の民俗芸能「一之瀬高橋の春駒」東京で1回限りの特別公演 農協観光2025年12月15日 -
迫り来るインド起点の世界食糧危機【森島 賢・正義派の農政論】2025年12月15日 -
「NARO生育・収量予測ツール」イチゴ対応品種を10品種に拡大 農研機構2025年12月15日 -
プロ農家向け一輪管理機「KSX3シリーズ」を新発売 操作性と安全性を向上した新モデル3機種を展開 井関農機2025年12月15日 -
飛翔昆虫、歩行昆虫の異物混入リスクを包括管理 新ブランド「AiPics」始動 日本農薬2025年12月15日 -
中型コンバインに直進アシスト仕様の新型機 井関農機2025年12月15日 -
大型コンバイン「HJシリーズ」の新型機 軽労化と使いやすさ、生産性を向上 井関農機2025年12月15日 -
女性活躍推進企業として「えるぼし認定 2段階目/2つ星」を取得 マルトモ2025年12月15日 -
農家がAIを「右腕」にするワークショップ 愛知県西尾市で開催 SHIFT AI2025年12月15日


































