【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 愛媛県2025年9月3日
愛媛県病害虫防除所は、水稲(早期、普通期)に斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ、クモヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、イネカメムシ等)が県下全域で多発のおそれがあるとして、8月13日に令和7年度病害虫発生予察注意報第1号を発表した。
愛媛県病害虫防除所によると、7月の定点調査では、早期、普通期とも本田で発生地点率が平年より高く、掬取り虫数も平年より多い(表1)。7月中旬~8月上旬に行った広域調査において、本田では県下全域で、畦畔では特に東予で発生地点率が高い(表2)。また、畦畔における掬取りによる虫数は8.7頭(全県)と平年(6.9頭)に比べ多くなっている(表2)。
広域調査で発生の多かった種はアカスジカスミカメ(写真1)、ホソハリカメムシで、予察灯の誘殺数は6月下旬から7月下旬に多かったが、現在は多く推移している1地点を除きほぼ平年並。
(提供:愛媛県病害虫防除所)
四国地方の1か月予報(8月7日発表)では、平均気温は高く、降水量は平年並で、発生にやや助長的。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)出穂直前の除草は、斑点米カメムシ類を圃場内に追い込む可能性があるので注意する。
(2)出穂期の定期防除で圃場密度を下げ、乳熟期(出穂後10~14日)に追加防除を実施する。多発
時にはさらに7~10日後に追加防除を行う。ただし、粒剤を使用する場合は液剤・粉剤の散布時期より3~4日早く散布する。
(3)ミナミアオカメムシやクモヘリカメムシは、本田内でも繁殖し、斑点米の産出能力も高いため、
登熟後期まで被害が続く。このため、防除実施後も発生状況には注意する。
(4)局所的にイネカメムシ(写真2)の発生が多いところも見られるが、同虫は他の斑点米カメムシ類と異なり、出穂直後より吸汁し不稔を発生させる。圃場観察を行い、出穂前に同虫の発生を認めた場合には出穂期の防除を必ず行う。
(提供:愛媛県病害虫防除所)
(5)主な防除薬剤は表3のとおり。周辺作物や生物(魚・蚕・ミツバチなど)に影響を及ぼさないよう注意して選択する。
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