【特殊報】果樹類にチュウゴクアミガサハゴロモ 農作物への被害に注意 愛知県2025年11月5日
愛知県農業総合試験場は、果樹類にチュウゴクアミガサハゴロモを県内で確認。今後農作物への被害のおそれがあるとして、11月4日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第4号を発表した。
愛知県農業総合試験場によると、10月に東三河地域のカンキツほ場で、チュウゴクアミガサハゴロモと疑われる成虫および産卵痕が確認された。成虫を採取し、農林水産省名古屋植物防疫所に同定を依頼したところ、チュウゴクアミガサハゴロモであることが確認された。
県内で発生状況を調査したところ、ナシ、モモ、カキ、チャにおいても同種の成虫および産卵痕が確認された。また、県内各地に設置した粘着トラップや予察灯においても成虫が捕殺されており、同種は県内に広く発生していると考えられる。
チュウゴクアミガサハゴロモは、平成29年に大阪府で初めて確認され、これまでに18都府県で特殊報が発表されている。
左から、図1:成虫と前翅の丸みを帯びた三角形の白斑、図2:幼虫(提供:愛知県農業総合試験場)
チュウゴクアミガサハゴロモの成虫は、翅端までの体長が14~15mm。前翅は茶褐色から鉄さび色で、前翅前縁中央部に丸みを帯びた三角形の白斑がある(図1)。幼虫は白色で、腹部から白い糸状の蝋物質の毛束を広げる(図2)。卵は枝の内部に産み付けられ、産卵痕は白い蝋物質で覆われる(図3、4)。
左から、図3:産卵中の雌成虫、図4:産卵痕(提供:愛知県農業総合試験場)
同種は極めて広食性で、農作物では、ナシ、ウメ、モモ、スモモ、カンキツ、
カキ、ブルーベリー、キウイフルーツ、チャ等での発生が報告されている。
成虫及び幼虫が枝を吸汁加害し、発生が多いと排泄物によりすす病が発生。また、雌成虫は樹皮を削って産卵するため、枝が損傷し、伸長抑制や枯死などの被害を生じることがある。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)11月4日現在、チュウゴクアミガサハゴロモを対象とした登録農薬はない。
(2)成虫および幼虫は見つけ次第捕殺する。
(3)産卵痕のある枝は切除し、ほ場外に持ち出して土中深くに埋却するなど適切に処分する。
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