農業倉庫「こんな使い方もあったんだ」 (株)カクイチ2017年11月1日
日本は「瑞穂の国」ともいわれるように、縄文・弥生の時代から、水田での稲作農業が、人びとのいのちとくらしを支えてきた国だといえる。
現在は、食生活の多様化などによる米消費の減少、農業生産者の高齢化もあって耕作放棄される水田の増加、さらに30年産米からはこれまでの国が関与してきた減反(生産数量目標)政策がなくなるなど、瑞穂の国を支えてきた水田農業は大きな転機を迎えているのではないかといわれている。
そうした負の話が盛んに言われる一方で、しっかりと農業を営み、私たち日本国民へ食料を供給し続けている農業生産者が多数いることを忘れてはならない。
高齢になりこれまでと同じようには農業を続けられない人、親から農地を引き継いだけれど、いまは農業に携わることが出来ない人たちの農地を耕作放棄地に、荒地にはしてはいけないと考え、それらの農地を引き受けて食料生産を行っている大規模農家や生産法人、あるいは集落組織として地域の農業を担っている人たちがいる。
生産法人にしろ担い手農家にしても、規模が大きくなれば使う農業機械をはじめとする生産資材の量は当然多くなり、従来の倉庫や格納施設だけでは収納は難しくなるのではないか。そうした時に、どういう対処の仕方をしているのかと思い、旨い米を産出している広島県と島根県にかかる中国山地を歩いてみた。
◆これからの米作りのヒント
最初にこの地方の情報を得るために訪れたのはJA広島中央だ。この地方は160~500mという標高差を生かし、気候や環境に合わせた米づくりが行われている。
ここで目に入ったのが、ものすごい数の育苗箱を収納している倉庫だった。

(写真)農家の省力化を支援する育苗倉庫
農家組合員の労働力不足を補うとともに、農作業の効率化・省力化をJAがどう手助けできるのかは大きな課題だといえる。水田農業でのその一つが、種子消毒から育苗箱への播種、そして田植に使えるようになるまで苗を育てることだ。その育苗段階をJAが行うことで、農家の省力化・効率化が可能になるだけではなく、JA管内の米の品質を一定に保つことにもつながる大事な仕事だといえる。
そのために使用する育苗箱は、これまでは「土蔵倉庫を使っていたが、老朽化したので建て替えた」というのが写真の資材倉庫だ。カクイチのHHK-6040というタイプで、「長年のお付き合いで、これに決めていた」「柱も少ないので、フォークでの出し入れが楽」と担当の浦上さん。本当はもう少し背を高くし屋根を延長したかったそうだが、予算と敷地の関係であきらめたのだとも。でも「丈夫な倉庫ができて良かった」と笑顔で話してくれた。
倉庫の中を見せてもらうと、これまでのヒノヒカリに替わる米として期待されている広島県推奨銘柄の「恋の予感」を中心に来年の出番を待つ育苗箱が整然と収納されている。良い米・旨い米は良い苗から生まれる。来年も良い苗を育てて欲しいと願いながらJA広島中央を後にする。
(写真)出番を待つ「恋の予感」
◆ちょっとした工夫で作業が楽に

次にお邪魔したのは、東広島市志和町志和堀の坂井敏昭さんだ。志和堀は「志和堀ホタルの里」として知られ、ここに流れる半川沿いに5月下旬から6月中旬にかけて、ゲンジボタルがおよそ3000匹も飛び交い幻想的な美しさを楽しむことができる。
ホタルが飛び交うということは水がきれいで豊かだということで、旨い米ができる条件にぴったりだと思う。
坂井さんは「農機具が毎年大きくなるので、古い納屋では入らなくなった」ので、何とかしたいと思っていたところ、農機具の展示会でカクイチの営業マンに出会い相談したところ「細かく相談にのってくれたので安心して頼んだ」と、乾燥機や大型農機を収納している倉庫を見せてくれた。
(写真)延長された大きな屋根が雨天での作業を楽に(坂井敏昭氏)
カクイチのHHK-3031というタイプで、オプションで屋根を延長し、農業倉庫の下屋のような利用ができると嬉しそうに話してくれた。とにかく「屋根を延長したのが一番気に入っている」のだ。雨が降っているときでも営農車への積み下ろしが濡れずにできるし、籾摺りの時には、農機具をこの屋根の下に出すことで、倉庫内が作業場になるからだ。
この屋根延長はオプションだが簡単に低コストでできたことも「嬉しかったね」という。
◆自分自身がブランド
(写真)営業マンとの信頼関係が(宗廣ファーム)

さらに車を走らせて訪れたのは、日本海へ流れる江の川と瀬戸内へ注ぐ芦田川の源流の地・中国山地の分水嶺となっている世羅町だ。広島県のほぼ中央に位置し、米はもとより松茸、梨、トマトなど農産物の産地としても有名だ。そしてこの地もホタルの里として知られている。
この地で9haの宗廣ファームを経営している宗廣正美さんを訪ねた。
宗廣さんのところには3棟の倉庫があった。いまは亡き父上が農機具展示会でカクイチを気に入り購入したHKS-3031に始まり、「サビに強く耐久性が良い」こと、そして何より「見た目が良い」しと正美さんも気に入り、「農機具をたくさん収納するため」に、さらに2棟を購入した(L6000とHKL-2050間口切り詰め)。
倉庫はそれぞれ機能別に使用されており、乾燥機だけではなく色彩選別機も導入され、本格的な出荷体制が整えられていて、宗廣さんの農業への熱い思いが伝わってくる。
宗廣さんは認定農業者であり、県認定のエコファーマーを取得し、安全で安心で美味しい米を生産・提供し、消費者の信頼も厚い。
宗廣さんはカクイチについて、「営業マンの人柄がよく、一所懸命私たちを応援してくれるのが嬉しい」から「私たちもカクイチを応援したい」と語ってくれた。売らんかなではない、人と人との温かな信頼関係がここにはあると感じた。
◆中を覗いてみたらすごかった!!
そして中国山地を島根県石見地域へ抜け、邑南(おおなん)町を訪ねた。
邑南町には「瑞穂ハンザケ自然館」というオオサンショウウオを飼育展示している珍しい施設がある。ハンザケとは国の特別天然記念物で「生きた化石」といわれるオオサンショウウオの島根での呼び名だ。ここだけではなく正常に繁殖が行われている地域として日和地区の湯舟谷川、高原地区の高見川、そして田所地区の堂所川がある。
今回訪れた日野康弘さんは、堂所川の側で農業を営んでいる。日野さんは「ここは豪雪地帯なので、雪に強い倉庫が欲しかった」と考えていたが、「価格も安く用途にピッタリな倉庫が購入できて満足しています」というので、その倉庫に案内してもらった。
そこでみた倉庫(HHH-3050)の内部にビックリ。


(写真)仕事も趣味も大事。車整備用リフトも設置した雪に強い倉庫(日野康弘氏)
乾燥機の横に車整備用のリフトが並んでいるのだ。「えっ...」と驚いていると、日野さんは嬉しそうに、「私も息子も車が趣味なので、趣味と実益を実現できて満足ですよ」という。
リフトをどこに置くかで迷っていたが、「カクイチの営業の人に相談したら、いろいろ考えてこの形を提案してくれた」とカクイチの営業マンに出会って良かったと話してくれた。
隣には農業機械や軽トラックを収納するガレージ(RG10L-56140縦連棟)が併設され、機能的にできているという印象をもった。
(写真)顔を出したハンザケ(邑南町)
帰り道、日野さん宅の裏を流れるきれいな小川をのぞくと、なんとハンザケがひょっこりと顔を出している姿をみることができた。今回取材は最後までラッキーだったと、感謝し、そして「日本を農業で元気に」というカクイチ営業マンの生産者との信頼関係を築いている心意気を強く感じた。
【カクイチ東京本部】
TEL:0120-32-7009(フリーダイヤル、土日祝除く)
ホームページ:http://www.kaku-ichi.co.jp
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