台湾PlexBio社と感染症検査システムを共同開発 デンカ2018年1月26日
デンカ(株)は、台湾のPlexBio社(以下PB社)と、感染症分野の課題の一つである病原体微生物同定・薬剤耐性遺伝子検査の迅速化を実現するシステム(機器・試薬等)の開発を共同で行うことで基本合意した。
この共同開発は、敗血症等の感染患者の早期病態改善や、死亡率の低下、抗菌剤の適正使用による薬剤耐性菌対策に資する、画期的な製品の提供を目的としている。
現在、敗血症等の微生物感染症が疑われる患者に対しては、血液・尿・喀痰・糞便などの検体を培養して、病原体微生物の有無や種類を検出し、抗菌剤が有効かどうか、を調べる検査が実施されている。
この検査法は正確で非常に有効だが、検査結果を得るまでに通常2日以上の時間がかかる。そのため、より迅速に結果を得られる検査法として、遺伝子法を用いた病原体微生物同定・薬剤耐性遺伝子検査が注目されている。
デンカグループでは、2016年9月に導入したPB社の同時多項目測定技術を用い、病原体微生物同定・薬剤耐性遺伝子検査法の研究を進めていたが、同分野での活用が可能であると認識し、併せて敗血症等の感染症測定に特化したシステムの開発が必須、とする認識から、PB社との協業強化・共同開発の決定に至ったものだ。
デンカは2022年までの5か年の新経営計画、「Denka Value Up」に掲げる成長戦略「事業ポートフォリオの変革」において、スペシャリティ事業の成長加速化を重点施策のひとつに挙げ、経営資源の選択と集中を進めている。
その一環として予防・早期診断の取り組みに加え、がん領域、遺伝子領域などにおける新規事業を推進し、ヘルスケア関連事業の拡大を図っている。デンカグループは同システムの開発を通じ、医療現場のニーズに応え、国際的な課題の解決に貢献していく考えだ。
目標上市時期は2022年度で、病原体微生物同定・薬剤耐性遺伝子検査関連の目標売上規模は、上市から数年後に約20億~30億円としている。
○問い合わせ先:デンカ(株)CSR・広報室
○TEL:03-5290-5511まで。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(164)-食料・農業・農村基本計画(6)-2025年10月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(81)【防除学習帖】第320回2025年10月18日
-
農薬の正しい使い方(54)【今さら聞けない営農情報】第320回2025年10月18日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第114回2025年10月18日
-
【注意報】カンキツ類に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(1)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(2)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(3)2025年10月17日
-
25年度上期販売乳量 生産1.3%増も、受託戸数9500割れ2025年10月17日
-
(457)「人間は『入力する』葦か?」という教育現場からの問い【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月17日
-
みのりカフェ 元気市広島店「季節野菜のグリーンスムージー」特別価格で提供 JA全農2025年10月17日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」群馬県太田市で25日に開催2025年10月17日
-
【地域を診る】統計調査はどこまで地域の姿を明らかにできるのか 国勢調査と農林業センサス 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年10月17日
-
岐阜の飛騨牛や柿・栗など「飛騨・美濃うまいもん広場」で販売 JAタウン2025年10月17日
-
JA佐渡と連携したツアー「おけさ柿 収穫体験プラン」発売 佐渡汽船2025年10月17日
-
「乃木坂46と国消国産を学ぼう!」 クイズキャンペーン開始 JAグループ2025年10月17日
-
大阪・関西万博からGREEN×EXPO 2027へバトンタッチ 「次の万博は、横浜で」 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月17日
-
農薬出荷数量は0.5%増、農薬出荷金額は3.5%増 2025年農薬年度8月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年10月17日
-
鳥取県で一緒に農業をしよう!「第3回とっとり農業人フェア」開催2025年10月17日
-
ふるさと納税でこどもたちに食・体験を届ける「こどもふるさと便」 IMPACT STARTUP SUMMIT 2025で紹介 ネッスー2025年10月17日