無人農薬散布サービスを海外で開始 グループ会社を通じてヤマハ発動機2020年8月28日
ヤマハ発動機株式会社(日髙祥博代表取締役社長)は8月16日、海外のグループ会社を通じ、産業用無人ヘリを用いた農薬散布サービスを今月中にタイで開始すると発表した。

世界的な農作物への害虫被害が拡がるなか、タイにおいても近年、害虫駆除強化の必要性が高まっている。年間を通して除草や防除、成長促進剤や糖度向上剤の投与が必要なサトウキビやとうもろこしの作付面積を増やす政策が現地で推進されるなど、栽培作業の効率化などを目的とする農薬の散布ニーズが高まっているという。
無人ヘリによる農薬散布サービスを担うのは、ヤマハの海外グループ会社などが出資して設立したサイアムヤマハモーターロボティクス株式会社。ヤマハ産業用無人ヘリ「FAZER R」を使って農薬散布を請け負う。
サトウキビ栽培には特有のむずかしさがあるといい、一定の高さに達してしまうと肥料とホルモン剤を散布しても品質と重量を上げることが困難とされる。収穫前の一定の時間内に素早く熟成剤の散布を終える必要もあり、無人ヘリの使用で大幅な効率化を期待している。
今後20年間で先進国入りを目指すタイ政府は、農業分野や自動車分野などの中核産業への投資の呼び込みを現在推進中。とりわけ労働力の4割におよぶ農業分野の効率化が必須とされ、ヤマハはこれまでにも同国産業局やサトウキビ砂糖委員会、製糖会社、農薬メーカーなどと共同で無人ヘリによる農薬散布を実証事件レベルで行ってきた実績がある。
今回は、同国政府より商業用散布ライセンスを得た取り組みで、実証実験で蓄積されたノウハウも用いながら、農薬や肥料の空中散布を行って同国農業の発展に貢献したい考え。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日